anttiorbの映画、映像の世界

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ガールズ・ステップ

2015年作品、川村泰祐監督、石井杏奈主演。

西原あずさ(石井杏奈)は、自転車で江ノ電の駅まで行き、そこで乗り換え学校に通っている。 彼女の高校は、バトン部がレベルが高く全国大会を目指し、いつも上位の成績を残している。 そのバトン部のメンバーたちの練習をまず見に行くあずさだった。
しかしそこで、幼馴染の池辺保(磯村勇斗)に声をかけられると、彼女は目を外して逃げるように体育館から出て行ってしまう。 保はスポーツ万能、バスケット部のエースで、勉強も優秀だったし、可愛い彼女もいるのだった。
バトン部のキャプテンの倉田結衣(松浦雅)を中心としたグループに一応属しているあずさだが、実は彼女はパシリだった。 でもそんなことを嫌な顔見せずにやっているあずさ。
そんな彼女が放送で職員室に来るよう呼び出しを受けた。 他にも片瀬愛海(小芝風花)、小沢葉月(小野花梨)、岸本環(秋月三佳)、貴島美香(上原実矩)のが呼び出されており、体育教師の藤原涼子音月桂)は、5人がダンスの授業に出なかったと言い、このままでは単位をあげれないと言う。
でもチャンスをあげると言いそれは5人で、市民フェスティバルにダンスで参加しろという事だった。 そしてそのためのコーチも付けてあげるというのだ。 単位がもらえないとまずい5人は仕方なくOKするが、来た男は何ともチャライ感じの男・ケニー長尾(塚本高史)だった。
自分の世界にいて、なぜかいつもメールのやり取りをしている愛海、派手な事しか言わない葉月、ガリ勉の環 、そしてヤンキーの美香、美香以外はA組で、彼女達はジミーズと呼ばれていた。 目立たないという事だった。
あずさは、なんでこの人たちと一緒にと強く思っていた。 そしてそんな姿を結衣たちに見られるのも嫌だった。 しかしだんだん5人で踊っていることが何か楽しくなってくるのも感じ始めていた。
ケニーはあずさにダンスのスキルを見出し、彼女にセンターをやらせる。 そしてフェスティバル当日、がちがちの彼女たちは派手に舞台でこけてしまう。 しかし逆にそこで吹っ切れた彼女たちは、今までないような弾けたダンスを見せるのだった。
決して上手くないダンス、でも会場はそんな彼女たちのダンスに大きな声援を送り始める。
今までになかった充実感を味わった彼女たち、そ してダンス部を作ろうという話が盛り上がるのだった…

ちょっと迷っていたんですが、「ソロモンの偽証」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12801021.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12928297.html で、重要な三宅樹理役をやった石井杏奈と、秋月三佳が出ているので見に行きました。 これは意外に良かったですね。 5人固まって泣くシーンにちょっと震えが来ました(^^)
物語は、妙に卑屈な少女あずさを中心にした物語ですが、E-girlsのメンバーでもある石井杏奈演じるあずさの、成長譚でもあるんですね。
もちろん卑屈になったわけがあるんですが、そんな家でのあずさと、学校での姿のギャップにいち早く気がつくのは、隣に住んでいるイケメンの同級生の保でした。 でもそんな保のことが密かに好きなあずさ、鈍感な保は中のいい幼馴染としか思っていないところが、ちょっとありえない男像ですが。
石井杏奈は小さいころからダンスをやっていたみたいですし、E-girlsに合格してからもどちらかというと、女優として押されているみたいですね。 演技どうこうではなく雰囲気を持った子でした。
また脇に主役格の若い女優を置いているのが結構力が入っていますね。 小芝風花は 「魔女の宅急便http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11199648.html  では主役を演じていますし、ヤンキー役の上原実矩も存在感抜群でした。 そして作品では、ヒロイン役も演じる秋月三佳に、ガリ勉のとろい役をやらせるのにも、なかなかのキャスティングでした。 そして、しっかり演技のできる小野花梨と5人のコントラストが良い。
物語はベタな感じなんですが、なぜかあずさの気持ちもわかり、やっぱり何かを乗り越えなければ、掴めない物があるという作品の仕上がりは良いと思いました。
馬鹿にされる、苛められるというのは、苛めるほうが9割9分悪いんですが、その中の1分だけは、苛められる何か原因があるんですね。 克服できるかどうか、何かヒントにならないか? そう感じました 。
陰湿ないじめまで発展はしない作品ですが、それはある意味紙一重でしたし、それにギリギリのところに気がついたあずさ、そこには4人のかけがえのない友がもうできていた。 ちょっとクサいと感じる人がいるかもしれませんが、私は結構感じるところが多い作品でした。

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グループのパシリをしているあずさ

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この5人が呼び出され、

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コーチを付けられ、ダンスを

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隣りに住んでいる幼なじみの保

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だんだん強まる5人の絆

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