anttiorbの映画、映像の世界

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さよなら渓谷

2013年作品、大森立嗣監督、真木よう子主演。
 
尾崎かなこ(真木よう子)のところへ、隣の立花里美(薬袋いづみ)が来た。 着払いの荷物を受け取ってほしいと言ってお金を渡された。 外が騒がしい。 たくさんの報道陣が群がっている。 都会の喧騒から離れた緑が覆う渓谷で、幼児が殺害された事件が起こっているのだった。 そして警察が到着した。 実母=立花が犯人として逮捕されたのだった。
週刊誌記者の渡辺(大森南朋)は同僚の小林杏奈鈴木杏)と取材で張っていたが、とりあえず容疑者逮捕で、社に戻ろうとしたが、渡辺はもう少し残ると言い出した。 記事を押し付けられた杏奈は不機嫌になるのだった。
尾崎俊介大西信満)は殺された隣りの息子とはたまに遊んであげていた。 「やっとここも静かになりますね」 渡辺は、俊介にそう話し掛けるが、俊介は何も言わなかった。
渡辺は、遅くに家に帰るのだが妻(鶴田真由)は不機嫌だった。 不規則な夫の生活、渡辺はラグビー選手だったが、怪我でやめて今の仕事に就いたが、そんな気力の失せた夫に我慢できないのだった。
尾崎俊介は、自転車で今の仕事場に向かっていたのだが、警察のの車が来た。 そしてなかから出てきた刑事(木下ほうか)に同行を求められた。 実は、立花里美が、尾崎と肉体関係があったと言ったのだった。 尾崎は、場合によっては、共犯になってしまう恐れがあるのだった。 バスで職場へ向かうかなこが、途中で乗り捨ててある俊介の自転車を見つけた。 職場から俊介の仕事場に電話して、初めて俊介が警察に行ったことを知った加奈子だった。
渡辺は、上司から俊介が警察に引っ張られたことを問い詰められる。 残って取材をしていたのにこのネタを逃したことを攻められる渡辺だった。 そして渡辺は尾崎俊介を調べ始めるのだった。 しかし事件は意外な展開を見せていくのだった・・・
 
日本アカデミー賞で、最優秀主演・助演ダブル受賞した真木よう子主演作品です。 ロードショーでは見逃しましたが、ギンレイで見れました。
近年の真木よう子は、ドラマに映画に大活躍ですね。 前から存在感のある女優でしたが、やっと彼女を大きく成長させる作品に巡り会えた感じがしました。
物語は、何か宙に浮いているような尾崎夫婦の正体がだんだんわかってきます。 それは尾崎俊介の過去がわかってくるところから始まっていくのですが、なかなか辛い展開でしたね。 この作品では、「幸せとは」が大きく問いかけられていましたね。 どうして幸せになれないのか? なってはいけないのか? 幸せってどうしたらなれるのか? そんな矢継ぎ早の問いかけが飛んでくるような物語でした。 でも、こんな展開では、尾崎夫婦?はそんなに簡単に幸せを掴むことはできないんでしょうね。
私はこの作品を“サブストーリー”の書庫に入れましたが、どうでしょうか?
大森監督作品は初めて見ましたが、独特なタッチですね。 結構気に入った作りでした。(G)
 
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尾崎が重要参考人とされてしまう
 
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尾崎の自転車を見つけるかなこ
 
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ただ一人家に居るかなこ
 
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取材を始める渡辺
 
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そして二人の関係を知ることになる
 
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愛憎渦巻く二人
 
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