anttiorbの映画、映像の世界

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天国からのエール

2011年作品、熊澤誓人監督、阿部寛主演。
 
弁当屋の朝は忙しい。 常連の会社への配達用、昼飯を買いに来る学生たち様の弁当、ここ沖縄の田舎町・本部町で小さな弁当屋 「あじさい弁当 」は、大城陽阿部寛)と妻の美智子(ミムラ)、そして母の千代(吉田妙子)の3人で切り盛りしている。 夫婦にあかり(謝敷玲来)という娘もいる。 ここの弁当は安くておいしい。 量もある。学生たちは先を争って買いに来る。
比嘉アヤ(桜庭ななみ)と伊野波カイ(森崎ウィン)、仲村キヨシ(野村周平)は校内でバンドの練習をしていたが、音がうるさいと言われ、付近住民から苦情が来ているので、練習禁止とされてしまった。 
途方に暮れるアヤは、弁当を買いに行ったときアジサイ弁当の裏のスペースに目を付けた。 雨に濡れないで練習ができて、電源もある。 それを見ていた陽は、空いているから使ってもいいぞと言う。 喜び勇んでほかの二人を連れ早速練習開始、となるはずだったが。
ここでも周りから音がうるさいと言われてしまった。 近所の人に謝る陽だが、ここも使えないことが解ってしまった。 途方に暮れる3人を、陽は町で見かけた。 
そして練習しないのか? どうするんだ? とつい聞いてしまう。 アヤは、こんな田舎にはスタジオなんてないし、カラオケボックスも無い。 練習できなければ諦めるしかない、と逆に陽にあたってしまうのだった。
陽はこの3人が気になっていた。 それは高校時代の同級生とダブらせてみているからだった。 陽の同級生は、プロを目指して音楽をしていた。 そして、その志を持って上京していったのだった。
しかし彼はもうこの世にいなかったのだった。 毎年欠かさず彼の家に線香をあげに行く陽。 そして陽はあることを決めた。 弁当屋の裏の空き地にスタジオを作ることを。
それを知った美智子は仰天した。 「お金は?」 「人手は?」 そして陽は言う 「お金は地元の金融機関から借り、自分で作る」 呆れた美智子だが、弁当屋の仕事をおろそかにしないという陽と約束をして、陽はスタジオづくりに舵を切るのだった…
 
これは実際のモデルの方がいる物語だそうです。 仲宗根陽さんと言う方だそうですが、資材を投げ打ち、「あじさい音楽村」 を作ったそうです。
この作品において、大城陽は初めスタジオを亡き友達の思いを目の前の学生たちにだぶらせて始めます。 しかしそこに集まってくる学生たちの姿を見て、それだけでなく、彼らの人となりまでしっかり教え込み始めるんですね。
父的でもあり、先生でもあり、まあ一番は兄貴的な存在です。 アキをはじめとしてそのスタジオを使い始める学生たちは、陽を “にいにい” と呼び始めます。
でも陽はなぜこんな田舎で弁当屋をしているのか? それにはちょっとした過去があったのです。 もちろん彼の故郷と言うことでもあるのですが、彼には病歴があったのです。
最後はこれまた涙なくしてはなんですが、この作品中のバンドは “ステレオポニー”という実際のロックバンドだそうです。  昨年解散してしまいましたが、ちゃんとメジャーデビューして、アルバム、シングルを出していたそうです。
中学、高校時代にギターなど楽器をやり、「これでプロになれたらいいのに」 なんて夢を持ったことのある人は多いですよね。 でもそれを真剣にサポートしてくれる大人がいるなんてすごいですよね。 阿部ちゃんの熱演が光った作品でした。



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学生に人気の弁当屋

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練習場所が無かった彼らに

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独断でスタジオを作ってしまう陽

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そして彼らが認められていく

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上げられてなかった結婚式を子供たちが上げてくれる、が…

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