anttiorbの映画、映像の世界

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ペーパーボーイ 真夏の引力

 
アニタ(メイシー・グレイ)は語りはじめる。 彼女がメイドとして働いていた一家の事を…
1969年、フロリダ州モート郡の小さな町。 大手新聞社マイアミ・タイムズに勤めるウォード(マシュー・マコノヒー)が、同僚の黒人記者ヤードリー(デヴィッド・オイェロウォ)を伴い、4年前にモート郡で起きたある殺人事件の死刑囚の冤罪疑惑を再調査するために帰省する。 
大学を中退し、父親(スコット・グレン)の会社で新聞配達をしているジャック・ジャンセン(ザック・エフロン)は、取りたててやりたいこともなく、鬱屈した日々を過ごしていたところだった。
その殺人事件とは、嫌われ者の人種差別主義者の保安官が無残な殺されかたをされたのだったが、この小さな町では、銅像を建て、彼を英雄化したのだった。
この事件は、ヒラリー・ヴァン・ウェッター(ジョン・キューザック)という貧しい白人男性が逮捕され、既に死刑判決が確定していたが、ウォードは裁判が極めて不公正な状況で行われたため冤罪の可能性があると睨んでいた。
そんなヒラリーに求愛し婚約をした女性がいた。 シャーロット・ブレス(ニコール・キッドマン)という女で、獄中の死刑囚ヒラリーと手紙を交換しただけで意気投合、とうとう婚約するに至ったという。 しかし彼女は手紙だけでヒラリーに会ったことは無かった。
彼女は、ウォードとヤードリーとほぼ同じ時にやって来た。 女性と話すことの無かったジャックは、一目で彼女に憧れを抱いた。 綺麗な女だった。
ジャックを運転手に、4人は弁護士に面会の了承を得ると、早速ヒラリーに面会に行った。 そして出てきた男ヒラリーは、すべてを諦め、荒んでいたのだった。 しかしそんなヒラリーに興奮するシャーロットだった…
 
大統領の執事の涙」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11150807.html が公開中ですが、(雪で行かれませんでした…)リー・ダニエルズ監督の一作前の作品です。 なぜ死刑囚をシャーロットは好きになったのか? それは本心なのか? だんだん各々の背景が描かれていきますが、ジャックは水泳選手だったんですね。 冒頭の水泳シーンは最後に活きてきます。
この時代は、まだまだ人種差別が蔓延っているんですね。 語りのメイド役アニタは、まだましな方なんでしょう。 でも父の後妻に収まろうとするエレン(ニーラ・ゴードン)は辛くあたります。 しかし母を失ったジャックはアニタに母を求めているんですね。 そしてその対象が、半分シャーロットにも。
登場人物が、各々表面からはわからないところが浮き彫りになるにつれて、破滅に向かっていき、最後は結構息の詰まる展開になっていきますね。 
登場シーンはそんなに多くないですが、暑苦しい、いやな役を演じたジョン・キューザック、こういう役の似合う歳になっているんですね。 ラストの鬼気迫る表情はちょっと寒気がしました。 名演では?(G)
 
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ヒラリーと一度も会わず婚約したシャーロット
 
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兄弟はヤードリーとシャーロットを加え、4人で冤罪を追求することになった
 
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死刑囚のヒラリー
 
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ヒラリーの言うがままのシャーロット
 
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ウォードは単独でも会いに行くのだが…
 
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