2010年作品、アントワネッテ・ブーマー監督、バリー・アトスマ、フェジャ・ファン・フェット、ハイス・ナバー、ヒコ・ケンザリ出演。
夜の新築マンションの上から一人の男が落ちてきた。 車のボンネットに叩きつけられた男、自殺か? それとも。 時間は少し遡る。
マティアス(バリー・アトスマ)は警察で取り調べを受けている。 無実だと言い張り、自分たちははめられたと必死に訴えている。 彼は何の容疑で拘束されているのか?
建築家で野心家のプレイボーイの彼は、新築マンションの最上階のロフトルームを、精神科医のバート(フェジャ・ファン・フェット)、エンジニアのロブ(ハイス・ナバー)、セールスマンのウィレム(イェロン・ファン・コニングスブルッヘ)、実業家のトム (ヒコ・ケンザリ)の5人と共有している。
ある夜ロブがそこに来た時の事だった。 ベッドに血だらけで死んでいる女がいた。驚く彼の後に来たのはマティアスだった。 死んでいるのは誰なのか? ロブは遺体に触らない方がいいと言うが、女をマティアスは知らないと言う。
ロブは共有している5人に来るようにすでに言った。 どうして女は死んでいるのか? そしてここの鍵を持っているのは共有している5人だけ。 だから必然的に犯人はこの5人の誰かだということになる。
警察に通報しようと、後から来たバルトが言う。 彼は精神科医なので努めて冷静だが、さすがにこの状況には驚いている。
そして最初に疑われたのは、腹違いの弟のトムだった。 遊び人で金もあり、ふらふらしているからだった。 ここの話を持ちかけたマティアスは、なんとかもみ消そうとしようとしている。 妻や家庭が崩壊するのをそれているのだった。
しかし自体は悪い方向に行くのは明白だ。 そしていったい誰が殺したのだろうか?…
閉鎖空間での殺人事件ですが、犯人はここに登場する5人以外考えられません。 そしてこの5人の関係、性格、悩み、そのあたりが時間軸を行ったり来たりしながら描かれていきます。 冒頭の事故死? した男は誰なのか? それが事件の種明かしとなるのですが。
“LOFT”は屋根裏部屋という意味でつかわれますが、ここでは隠れ家とした意味づけになっています。 大人になった男たちが欲しい物は隠れ家なんですね。 別宅ではなく、好きな時に使える秘密の場所ということですね。 それを5人で共通の秘密にして使い分けるというのはいい発想?なんでしょうか。
確かに一人で秘密を持つのは大変ですが、5人で分担すると負担も軽減されるという旨い考えかもしれません。 かち合わなければですが(^^)
本作はオリジナルはベルギー映画ですが、オランダリメイク版です。 後ろ暗い秘密は悲劇を招くそんな作品でした。
ある日女が死んでいた
ここは5人の隠れ家、犯人はこの5人の誰か
それぞれ家族と上手くやっている
しかしこの中に殺人犯が
そしてだんだん亀裂が
そもそも女は誰なのか?