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金沢にある昭和生命保険北陸支社、仕事熱心だが、ちょっと気が弱い男、主任の若槻（内野聖陽）のストレス解消は泳ぐことだった。 近くのプールで仕事の合間には泳いでいる。
保険金の支払いにはじっくりとした調査が欠かせない。 今日も怪しい保険の客に対して、解約を迫ってきたところだった。
そこにある1本の電話がかかってきた。 自殺した時、保険金は降りるのかという女からの質問の電話だった。 てっきり女が自殺をしようとしていると思った若槻は、なんとか思いとどまるよう電話で叫んだ。 しかし最後に女に名前を聞かれた。
そして電話が切れた。 後味の悪い電話だった。
その後数日たったある日、菰田重徳（西村雅彦）という契約者からの呼び出しを受け、彼は家に向かった。
彼は呼び鈴を鳴らすが誰も出てこない。 そこに菰田がやって来た。 ちょっと変わった男だったが、その男がしきりに息子を呼ぶが、息子の返事がない。
若槻がふすまを開けるとそこに重徳の継子・和也の首吊り死体を発見してしまうのだった。 腰を抜かす若槻だが、そこから重徳とその妻の幸子（大竹しのぶ）の保険金支払いの催促が始まるのだった。
警察の検証が終わるまでは保険金を支払うことができないでいる若槻は、かわるがわる来る二人に待つように説明するのだが、何か変な思いがする若槻だった。
そして警察が自殺と判断して、保険金は菰田夫妻におりるのだった。 しかしあろうことか、今度は夫の重徳が腕を切断する大けがを負ってしまった。 今度は傷害保険が降りるのよねと迫る幸子。 若槻の恐怖の始まりだった…
保険金詐欺ならまだいい方で、これは凄まじい事件を描いていますね。 会社の同僚からおすすめの作品でしたが、狂気の夫婦を西村雅彦と大竹しのぶが演じています。 と言うかこれはほとんど大竹しのぶ扮する幸子の単独犯ですね。
無機質なしゃべり方がまたぞくっとしますね。 そして猟奇的ホラーの度合いがどんどん増していきます。
対照的に若槻役の内野聖陽は極端に人のいい、気の弱い男を演じています。
近年は強い感じの役が多い彼ですが、こんな役は初めて見ましたね。 監督からあえてこんな演技をしてほしいと言うリクエスト通りにやったと言っていますが、彼にはちょっと似合わない感じがしました。
保険にまつわる事件は今でも多く起きているようですが、命を金に無理矢理替えるとこういう形になってしまうんでしょうね。
恐ろしい作品でした。
ある夫婦に呼ばれ家に行くと
 若槻の不幸の始まりだった
 今度は夫の重徳が事故に
 そして菰田家に行くと
 そこには…
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