anttiorbの映画、映像の世界

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きいろいゾウ

2013年作品、廣木隆一監督、宮崎あおい向井理出演。

「満月の夜、月からきいろいぞうが現れました。 少女は満月にお願いをしたからです。」 
妻利愛子(つまりあいこ)=“ツマ”(宮崎あおい)は、幼少の頃過ごした入院生活の中で、『きいろいゾウ』という絵本を大切に読み、日々の慰めにしていた。 のどかな山あいの村に移り住んできたふたり、ツマと無辜歩(むこあゆむ)=“ムコ”(向井理)。 今日もヤギが逃げてきた。 犬も来た。 ツマには彼らが話している声が聞こえる。
ムコは今日も車で職場に行った。 彼は小説を書くかたわら、介護施設で働いている。 近所のアレチさん(柄本明)がまた暇つぶしに来た。 これから雨が降るという。 ちょっと痴呆の始まっている妻のセイカ松原智恵子)が耳が痒い時は雨が降るという。 ほどなく雨が降ってきた。 
二人は慎ましやかな生活をしている。 近くの太地くん(濱田龍臣)という少年が来た。 彼はワケがあって学校を休んでここに居るという。 採れたてのトマトをあげると喜んでいた。
ムコは夜、日記をつけていた。 ある日ツマはムコに 「私は小さい頃心臓が悪かった」 と言う。 ムコは初めて聞く話だった。 ムコの日記はツマは読んだことがない。二人は淡々と田舎暮らしをしていたが、たまに妻は機嫌が悪くなる時がある。 そんなときは気分転換に海に行くのだった。
しかしその時、ムコは昔最愛の姉がいたことを話し始める。 夏休みの日記を初日に全部書いていた頃の話だった。 8月14日に姉が来ると書いたら本当に出て行った姉が帰ってきたのだ。 姉はグリコをお土産にくれると書いてあったら、本当にくれたそうだ。
しかし姉は自殺をしてしまい、見つけたのがムコだった。 泣きながら話すムコ。 そして彼の背中にはTATOOがあるのだった。 そしてある日ムコあてに1通の手紙が来たのだった・・・

西加奈子の原作の映画化です。 例のごとく原作は読んでいません。 最近とんと本を読まなくなりました。 その分映画を見ているんですがね(^^)
のどかな山あいの仲のいい夫婦のノンビリとした作品と思ってみていましたが、前半はその通りですが、後半は結構心情を揺さぶる物語でした。 
宮崎あおいがこの作品を読んでファンだったことで出演を快諾したとのことですが、やはり彼女は大女優の階段を上っていますね。 プライベートでは離婚も経験していますが、彼女の独特な間合いが生きている作品です。
過去をどうしても引きずる夫が、やはり過去と向き合わなければ、大事な妻との生活も成り立たないと一大決心をするところが、結構迫力のシーンでした。
こんな生活は憧れますが、今となっては難しいでしょうね。 殺伐としたシーンこそありませんが、妻が必死に気持ちをぶつけるシーンは思わず身構えて見入っていました。 地味な作品ですが、しっかり演技のできる若いふたりの迫真の演技が心地いい作品でした。

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いつものふたりの食事

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田舎暮らしのふたり

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夜になるとソテツと話すツマ「ムコさんは誰にも言えない思い人がいる」

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ちょっと機嫌が悪いツマ

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そしてムコは一大決心をするのだが…

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