東京の江戸川区の消火器工場の近くに粗大ゴミでできたゴミ山がある。 人はありとあらゆるゴミをそこに捨てた。 ときには死体も、また生きたまま埋められた人もいたとか。
その山はいつしか 「黒冨士」 と呼ばれるようになった。
消火器工場で働く二人、フジオ(浅野忠信)とミツオ(哀川翔)は、毎日柔術の練習に明け暮れていた。 仕事など全然する気はなく、たった二人しかいない。 ミツオがもっぱら教え、フジオが半分やる気で半分付き合いでやっている。
そこに本社の藤本(志賀廣太郎)がやって来た。 藤本はどうやら嫉妬をしているらしい。 だいぶストレスもあってミツオをいびり始めた。 観ていたフジオは、消火器で殴ってしまい藤本は動かなくなった。
困った二人は死んだと思い、黒冨士に捨てに行った。 黒冨士には今日もたくさんの人が何やら捨てに来ていた。 実の母を埋めようとする者もいた。 嫁に命令され、埋めようとする男・ヨっちゃん(中村靖日)。 嫁(高樹マリア)はうるさく騒ぐ義母の頭を蹴っとばし、飛ばしてしまった。
そこにフジオの中学の時の担任の林が淫行して死なせてしまった男子生徒を埋めに来ていた。 昔同じように淫行されていたフジオはスコップで殴りつけ復讐を果たした。
しかしそのあと林の前に現れたのは、女のゾンビだった。 そう突然黒冨士から無数のゾンビが這い出してきたのだった。 それとは知らず、工場に帰るミツオとフジオだった。
そして工場にもゾンビの群れが襲ってきた。 果たして二人は・・・
冒頭で二人が柔術の練習をしているシーンが何故かマニアックなので、そこが伏線となっていますね。
哀川翔が浅野忠信に柔術を教えるシーンが理にかなった教え方をしていますね。 ゾンビメークは緩いんで、ちょっと今一つですが、哀川、浅野という有名どころを使った緩いゾンビ映画はちょっとよく撮ったなという感じでした。
原作は漫画ということで、本当に緩い作品ですが、一風変わったゾンビ映画でした。
格闘の練習をしている二人
そこに現れた嫌な奴
黒富士から現れたゾンビたち
工場に襲い掛かってくる
まだゾンビ出現を知らない住人達