anttiorbの映画、映像の世界

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映画 妖怪人間ベム

2012年作品、狩山俊輔監督、亀梨和也、杏、鈴木福出演。

誘拐犯に殺されようとしていた男の子を助ける3人、ベム(亀梨和也)、ベラ(杏)、ベロ(鈴木福)だったが、警察に包囲され銃弾を受けた。 流れ弾に当たらぬよう少年を匿った3人は大空のかなたへ消え去った。
そして3人はいつも流れ流れて新しい土地へ移動している。 姿を知られていない人間たちのところへ。 しかしたまたま今回船に密航していたら、以前住んでいた土地に来てしまった。
すぐに移動しようとしたその時、男が瀕死の状態で倒れていた。 そして上空からクレーンが落下してきた。 そのクレーンは強烈な刃で切断された跡があった。
男は大手製薬会社、MPL製薬の社員だった。 事件の謎を追うベムの前に、倒したはずの“ 名前のない男”(柄本明)が再び姿を現す 。しかしそれはベムしか見えない幻影だった。
事故で足が不自由なみちる(畠山彩奈)と出会ったベロは、彼女がスケッチブックを忘れて行ったのを見て、彼女にこれを届けるのだった。 みちるの父はMPL製薬の社員で新薬開発研究者、上野達彦(筒井道隆)という男だった。
みちるの母は亡くなっていた。 その死因は驚くべきものだった。
ある開発薬に対して致命的な副作用があることが分かった。 それを回収するよう進言した達彦と妻の小百合(観月ありさ)だったが、車に細工され事故に遭い、妻は亡くなり、みちるは足に大けがを負ったのだった。 
しかし小百合は生きていたのだった。 それもおぞましい姿で。 どうして死んだ人間が生きているのか? 謎の事故の原因はなんなのか?…

今年最後の劇場鑑賞作品となりました。「ホビット」 「フランケンウィニー」 と迷ったのですが、最後は肩の凝らない物をと思っていたのですが… 逆にこれが思ったより良かったんです。
テレビドラマも見ていないし、ちょっとどうかなって思っていましたが、よくよく考えてみると、昔のアニメの作品の熱心なファンであった私が、共感しないわけがなかったんですね。
映画作品としてもしっかりしていて、ドラマを見ていた人も、おそらくうまく入れたんではないでしょうか。
ベラ役の杏が素晴らしいですね。 彼女は今まであんなに強き役をしたことが見たことがありませんでしたが、見事に演じ切っていましたね。 実写化の時に一番ネックなのがベラなのがわかっているからこそ、彼女の熱演がこの作品の善し悪しを決めましたね。 彼女は失敗すれば結構大きなリスクがあったはずでしたが、これは最大級の好演でした。
アニメもリメイクされ、根強いファンがいる作品ですが、ちゃんとこのテーマが生かされており、ラストのシーンは思わず涙が出ました。 
福君はこれからどんどん大きくなってしまいますので、続編は難しいでしょうけど、もう1作くらいは見たい出来でした。 人間の中の悪の部分が大きい人と、小さい人で善人か悪人かが分かれてしまう、でも人間は悪の部分を必ず持っている、だから人間なんだ。 
妖怪人間の3人は善の部分しか持っていない。 物凄い皮肉なテーマがこの作品の肝ですが、見事にそれが流れている強烈な作品でした。

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行き先が決まって無い旅を繰り返し人間を救う彼ら

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前に来たところに流れ着いてしまった

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そこでまた事件に

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彼らは善の心しか持っていない

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そしてまた人のために戦う妖怪人間たち

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今年もこれが最後の更新になります。
1年間来ていただきありがとうございました。
ブログを始めて、映画館で鑑賞する楽しみが大きくなり、しっかり集中して観ることが昔以上にできるようになりました。 特にオープニングは大事ですよね。 また来年もいろいろな作品を観ようと思います。 今後ともよろしくお願いします。 来年が皆様にとって良い年でありますよう、お祈りしています。
さあ!来年もたくさん映画を観るぞ!