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裏切りのサーカス


時代は東西の冷戦下、米英を中心とした西側陣営と、ソ連を中心とした東側は、絶えず水面下の情報戦を展開していた。 英国MI6、ソ連KGBは絶えずお互いの国へスパイを送り込み合っている。
サーカスとは英国諜報部のことを指す。 ハンガリーソ連側の将軍が<もぐら>の名前と引き換えに亡命を要求。 <もぐら>とは二重スパイのことを言うが、サーカスのリーダー・コントロールジョン・ハート)は独断で、工作員ジム・プリドー(マーク・ストロング)をブダペストに送り込むが、ジムが寸前で撃たれて作戦は失敗に終わる。
責任を問われたコントロールは長年の右腕だった老スパイ、ジョージ・スマイリー( ゲイリー・オールドマン)と共に組織を去ることとなる。 その直後、コントロールは謎の死を遂げる。 そして諜報部は引退したスマイリーのもとに<もぐら>を捜し出せという命令を下すのだった。
組織には幹部として以下の4人がいる、ティンカー”ことパーシー・アレリン(トビ―・ジョーズ)、“テイラー”ことビル・ヘイドン(コリン・ファース)、“ソルジャー”ことロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)、“プアマン”ことトビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)。 この4人の誰かが<もぐら>なのか?
そしてスマイリーは自分を復帰させたピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)と協力し、彼の部下で死亡したとされる実働部隊であるスカルプハンター(通称:首狩人)のリッキー・ター(トム・ハーディ)の当時の行動から洗い直していくのだった。
そんなスマイリーのところへなんと死んだはずのターが現れたのだった。 彼は今まで何をしていたのか? そして一体<もぐら>の正体は誰なのか?・・・

トーマス・アルフレッドソン監督の英語作品第1弾です。 キャストは豪華で、設定も冷戦下の西側でそれもアメリカでなく、イギリスというところが渋いですね。
はっきり言って、これは一度見ただけだと難解な作品でした。 人物背景が掴みづらいんですね。 かといって駄作でもないですね。 人物関係をしっかりつかみながら見ていくと見ごたえがある作品でしょう。
今よりもこの時代の作品に多く見られる、二重スパイはアメリカでは”ダブル”とか言われると思いますが、この作品では”もぐら”と呼ばれています。
惜しむ無くは疑われている4人が、ちょっとあまり極悪ヅラでないところですね。 凄みがないところですか。 まあギャングではないので仕方ないですが、ソ連とのあいだをうまく泳ぐしたたかさを持つものとしてのアクの強さがちょっと欠けている感じがします。
またもう一つ、時間軸が行ったり来たりするところもわかりづらい感じはしました。 これは別の機会にもう1回じっくりと見たい作品ですね。
4人に対するあだ名の付け方が、エスプリが利いていてよかったです。(G)

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ジョージ・スマイリー、彼も組織を去るのだが

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しかし再びお呼びがかかる

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ピーターが彼を呼んだのだった

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この女の正体は?

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そしてもぐらは?

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