anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

海峡

1982年作品、森谷司郎監督、高倉健主演。

昭和29年、青函連絡船 「洞爺丸」 が転覆し、乗客、乗員1430名が死亡した。
その中で奇跡的に生き残った少年がいた。 函館の七重浜に花を手向ける男、彼は地質学を修めた鉄道員、阿久津剛(高倉健)だった。
その横で海に向かって怒ったように石を投げる少年がいた。 顔の左に大きな傷を持っていた。 
竜飛において地質の調査に来た阿久津はここに長大なトンネルを掘るためだった。見慣れない男が漁村に来たから、周りは胡散臭い目で最初は見ていた。 老夫婦の世話になり、海底の石を掘り上げ地道に調査を開始した。
ある日竜飛岬側から海の調査をしていると、岬に一人の女性がいる。 危険を察知した阿久津と石谷山谷初男)はすぐさま近づき保護した。 彼女は牧村多恵(吉永小百合)といい、自殺をしようとしていたのだった。
すぐ近くの飲み屋のおれん(伊佐山ひろ子)のところへ連れて行ったが、妊娠中のおれんが産気づいてしまった。 細かい事情を聞く暇もなくてんてこ舞いになり、その店で厄介になることになった多恵だった。
しかし阿久津は明石海峡の仕事にも駆り出され、しばらく函館を離れることになってしまった。 阿久津に思いを寄せる多恵は、必ず戻ってきてくれると信じ阿久津を待っていようと思っていた。 しかし阿久津は婚約者がいて、転勤と共に結婚をしたのだった・・・・

ちょうど30年前の映画ですね。 今でこそ新幹線ももうじき通ろうかという青函トンネルを一から通そうとする男たちの物語です。
工事の苦労の映画といえば、石原プロの 「黒部の太陽」 が有名ですが、荒れ狂う竜飛の海に何とかトンネルを通し、もう大きな事故を起こすまいという鉄道物語ですね。
まだ若い三浦友和が、事故で生き残った少年の成長した後の役で出ており、みな若くはつらつな演技ですね。
また森繁久彌が重鎮として出ており、映画の重さを出しています。 たしかに今の鉄道の歴史の中で大きな節目である青函トンネルを舞台にした歴史的背景を背負ったドラマ作品でした。
最初健さん扮する阿久津が、「トンネルさん」と呼ばれているところがちょっとほほえましかったです。 吉永小百合はほんとに可愛いでした。

イメージ 1
北海道と本州を結ぶトンネルを

イメージ 2
調査をしているときに自殺から救った女性

イメージ 3
しかし工事は困難を極めた

イメージ 4
しかし何としてもやり遂げなくてはならない

イメージ 5
工事は続けられる

イメージ 6