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2005年、カナダのノバスコシアへ向かうバスの中で、金髪の女の子が話しかけてきた。 「どこから来たの？」 答える紗枝（新垣）は 「ニューヨークからよ。」 ちょっとさびしげな表情の彼女。
時は1996年に戻る。 北海道で母と暮らす紗枝は電車で試験に向かう途中、電車がシカを轢いてしまい止まってしまった。 早稲田大学の推薦を取るための試験だった。
ちょうど同じ電車に乗っていた康平（生田斗真）は困っている紗枝のために、親戚の叔父の所に行く。 ところが不在だった。 しかし横にキーの付いた車が。
ちょっと拝借、しかし康平は仮免だった。 案の定康平は事故ってしまう。 哀れ紗枝は試験を受けることができなかった。
ショックを受ける紗枝。 康平は漁師の家に生まれ、父はいっぱしの漁師。紗枝は父を亡くし母が苦労して育ててくれたことをよくわかっていた。 そんな母のためにも紗枝は東京の大学に入り、母の苦労にこたえたい一心だった。
落ち込む紗枝に対し謝りながら、そして必死に励ます康平。 そんな姿に紗枝は、だんだん心を開き通常の受験で東京の大学を目指すことにする。 そして二人は恋に落ちた。
紗枝は無事合格した。 しかしそれは二人の恋を遠距離恋愛にしてしまった。 そして長い二人の物語が始まるのだった…
「君と好きな人が、百年続きますように」一青窈のヒット曲がエンディングに流れます。
新垣結衣、生田斗真のコンビのラブストーリーですが、結衣ちゃんのみずみずしさがあふれる映画でしたね。 彼女の映画は結構見ていますが、子供時代（ワンカットですが）を除き高校生から成人までを一貫して演じていても、彼女の透明性は失われることがありませんでした。
同年代の周りのキャストに蓮佛美沙子、徳永えり、小柳友と生きのいい役者がいて、親の世代が、薬師丸ひろ子、松重豊、木村祐一、そして康平のライバル?に向井理としっかりとしたキャストで主人公の二人を盛り上げていきます。
さまざまな形の悲しみを乗り越え最後に再び出会う姿は、ちょっとありえない感じの恋愛の姿ですが、こんな奇跡もあっていいかなって許せてしまう物語でした。
監督の土井裕泰は今まで多くのドラマを取っていましたが、いよいよ映画に進出し始めている注目の監督ですね。 邦画の感動作が主ですが、「麒麟の翼」もメガホンを取っていますね。 今後別のジャンルも撮ってみてほしいですね。
 幼い紗枝
 受験に向かう紗枝
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