anttiorbの映画、映像の世界

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クリムゾン・リバー

2000年作品、マチュー・カソヴィッツ監督、ジャン・レノ主演。

アルプス山脈のフランス側の麓に不気味な物が発見された。 それは丸くなった死体で、眼球がくり抜かれており、両手は切断され、全裸であった。
なんとも奇怪な事件で困った地元の警備隊は、パリからベテラン刑事ニーマンス(ジャン・レノ)の派遣を依頼した。
ニーマンスは死体の発見者であるゲルノン大学で雪崩の仕組みを研究している女性、ファニー・フェレイラ(ナディア・ファレス)に話を聞きに行く。 しかしその大学に異様な感じを受ける。
学長(ディディエ・フラマン)に対してただの権威を振りかざす傲慢さだけでなく、大学内に漂う異様さを感じたのだった。
フェレイラは険しい山に普段から接しているからか、強い意志を持っている女性の雰囲気があるのだが、大学の話にはあまり話が進まない。
同じ頃、墓の盗掘事件と小学校での強盗事件が起こった。 新しく赴任した刑事マックス(ヴァンサン・カッセル)は、まず墓の操作から始めるが、墓は遺族の許可が無いと開けることができないと言われる。
ジュディット・エローという少女の墓で、一人残った母親は精神が異常をきたしていると言われる。 どうやら悲惨な事故に遭い、その現場に遭遇したと聞かされる。
マックスは学校に向かう。 学校では盗まれたものは無いのだがというが、気になったマックスはジュディット・エローを覚えているかと捜査に立ち会った女性教師に尋ねる。 そうすると彼女の写真、資料が無くなっていた。
二つに事件は共通していたのだった。 ニーマンスとマックスの二つの事件。 実はこの二つの線が繋がっていき、世にもおぞましい殺人がまた行われていくのだった・・・・

サスペンスでありホラーでもありますね。
冒頭は猟奇殺人事件として捜査が始まりますが、ある種復讐劇となっているので、日本の横溝正史作品を思い起こしました。
その為結構日本人は見やすいのかもしれませんね。 
ジャン・レノは日本が好きなのか、映画でもCMでもゲームでも見る機会が多いので、あまり新鮮味がないのであまり見ようとしなかったのですが、この作品は気難しいベテラン刑事役が決まっていましたね。
途中から合流し相棒となる、若手刑事役のヴァンサン・カッセルが良い引き立て役になっていましたね。 彼のヤンキーたちとの立ち回りは結構うまかったですね。 何か武道経験があるんでしょうか?
ストーリーはラストの種明かしがちょっと弱い感じでしたが、雪崩シーンをうまく取り入れていて迫力はありましたね。 フランス映画は言葉が流れるようで耳馴染みがいいと思いました。
残酷映画でもおしゃれに感じました。

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二つの事件がつながり

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二人の捜査となっていく

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若いマックス刑事

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真相に近づいていく

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