レストランで二人の女と一人の男が話し合っている。 男・羽田 健介(鈴木亮平)は片方の女に必死にいい訳をしているようだ。 若いほうの女に子供ができた。
「今まで君と付き合ってきて結婚まで約束したが、子供をおろすならこいつは死ぬと言っている。俺は比奈子(安めぐみ)と結婚する。許してほしい。」
男は女・高瀬翔子(中谷)に懇願するように謝っていた。 女は一つ条件を出した。 それは・・・
その電車に純白のドレスを着た女・翔子が乗っていた。 周りはこんな服を着て乗っている翔子に引いている。
萩原時江(宮本信子)は孫の亜美(芦田愛菜)を連れて乗っていた。 亜美が言う「おばあちゃんお嫁さんが乗っているよ。」 時江は亜美にお嫁さんではないことをゆっくり諭す。 そして翔子を横に座らせ事情を聞いてあげるのだった。
翔子は常識では結婚式に白いドレスを花嫁以外、着ないことを無視し、条件である結婚式に呼ぶことで復讐をしてきたところだったのだった。
新郎新婦から懇願されて途中で退席して来てこの電車に乗っているのだった。 泣き崩れる翔子。 優しく労わる時江だが、最後に言うのだった。
「今日はこれで気が晴れただろうけど、心の整理ができたら会社をお止めなさい。」翔子は素直にうなずくのだった。 阪急電車15分のドラマの一つだった・・・・
この映画は関東では上映館も限られ、劇場で見れませんでした。
地上波でやってくれたので飛びつくように見ました。
関西の電鉄はただでさえ味わいがありますね。 そんな15分の世界に様々な出会い、葛藤、憤り、悲しみ、そして幸せがいっぱいあるのだなあと思える作品でした。
公開当時の評価も高かったですが、その割には短期上映でこれはDVDを絶対買うぞと思っていた矢先の放送で心躍る思いでした。
冒頭部というか中谷美紀ふんする翔子の物語の部分を書きましたが、様々な人たちのストーリーが含まれどれも心温まるストーリーとなっています。 関西の人は本当にこんな出会いがありそうと思わせるのと、逆に関東では絶対ないだろうなというちょっと後ろめたさも感じました。
スピンオフもあるようなのでそれも見たらアップしたいと思います。 これはお勧めですね。