anttiorbの映画、映像の世界

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リアル鬼ごっこ

2008年作品、柴田一成監督、石田卓也主演。
 
事故死、不可解な自殺様々な突然死が起こり始めその死んだ人の姓がなぜか佐藤という奇怪な事件が起こり始めている。 佐藤翼(石田卓也)はアル中であまり働かない父親・輝彦(吹越満)と口を利かず、反応がなく病院に入っている妹・愛(谷村美月)と3人家族。
母親・益美(渡辺奈緒子)は幼いころに死んでしまった。 翼は極端に足が速く、またすばしっこくて喧嘩になってもうまく逃げおおせてしまう。 今日も仲間とけんか相手から逃げているが、相手とは幼馴染で昔中の良かった佐藤洋大東俊介)。 洋はぐれてヤクザのツカイッパをしている。
愛は入院しているが担当医(柄本明)は愛がしゃべらないのをいいことに、愛にいたずらをしている。 今日も翼は洋のグループから逃げていると、今回は四方を囲まれてしまった。
危機一髪の時翼が消えてしまった。 一方翼は周りに誰もいない公園で気がついた。 見えている世界はいつもの公園だが、人が歩いていない。 と、そこに悲鳴とともに逃げている男、女。 変な仮面の奴から逃げているが、捕まって抵抗すると容赦なく殺されてしまう。
向こうから逃げてくる男。 良く見ると洋で、翼は自分を追って来たものと思い逃げ始める。 ところが洋は翼を追い抜いてしまう。 事情を聞こうとすると、洋は翼のことを知らない。 また風貌もまじめっぽい。
洋から驚くべきことを知らされた翼。 今、日本は王国制となっており、王様の命令で佐藤狩が始まったとのこと。 1週間行い逃げきった者には望みをかなえるというものだった。
そこに喋れないはずの愛が現れる。 愛の説明ではここは翼のいた世界とは違うパラレルワールドでいわゆる平行世界。 平行世界なので生きている人は境遇が違っても両方同じ人物がおり、二つの世界は連動しており、どちらかで死ぬと両方死んでしまうという。 翼の元いた世界で佐藤姓が当然死ぬのは、この世界の佐藤狩のためと言われた。 では翼ももう一人いるのか?・・
翼はこの世界にどうしてきたのか? 元の世界に帰れるのか?・・・
 
まあ良くできているんではないですか? 原作小説も読みましたが、映画の方がインパクトがあり、設定がわかりやすい感じでした。
見た方は分かりますが必ず続編を作るぞという強い意志があるエンディングですね。 
王様と医者を演じているのが柄本明ですが仮面を取ると普通のおじさんと言われるところから、王国は崩壊していきますが、人間所詮仮面を取ると弱いものという皮肉ったメッセージが憎いですね。「2」も見て書こうと思います。
 
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足の速い翼
 
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しかし彼は別の世界に飛ばされた
 
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そこにいた別人の妹愛
 
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さらに別人格の父
 
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さらに別の世界
 
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