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オールド・オーク

2023年作品、ケン・ローチ監督、デイヴ・ターナー エブラ・マリ クレア・ロッジャーソン トレヴァー・フォックス クリス・マクグレイド アムナ・アル・アリReuben Bainbridge Col Tait Abigail Lawson Joe Armstrong出演。

イングランド北部の炭鉱の町で唯一残ったパブのオールド・オーク。 活気あふれる時代から約30年が過ぎ、現在は厳しい状況に陥っているが、店主のTJ・バランタイン(デイヴ・ターナー)は試行錯誤しながら店を維持していた。

ところが町がシリア難民を受け入れたことで、パブは居場所を争う場となってしまう。店の先行きに悩むTJだったが、カメラを持ったシリアの女性ヤラ(エブラ・マリ)と出会い、彼女と思いがけない友情を育んでいく。

監督はケン・ローチ、「家族を想うとき」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/12/29/060000 が前作となります。
デイヴ・ターナーは、「わたしは、ダニエル・ブレイク」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14812044 という監督作にも少し出演でした。
エブラ・マリは、出演作は初めてのようです。

ケン・ローチ監督は、89歳になります。 もしかしたら最後の作品かもしれませんが、毎回心を揺り動かす作品を提供してくれますね。
今作も、“移民“ “地方の困窮“ “民族差別“ “難民“今世界的な問題になっていることの多くを内包しているドラマになっています。


炭鉱のまち、もちろん今は閉山していますし、そこに住んでいる人たちも大変貧しくなっています。 バランタインは細々とパブを経営していますが、常連だけをほぼ相手にしていてギリギリの経営です。 しかしここに国を、家族を失った難民が移住してきます。

言葉も宗教も違う外国人に、街の住人は露骨に冷たい態度をとります。 いきなりカメラを壊されたヤラ、流石に不憫に思い、バランタインはカメラの修理のために世話を焼きます。 これが彼女たち、そして難民たちとの絆が形成されていきます。


しかし物語は順調には進んでいきません。 それは常連たちは、彼らに対する強い嫌悪感を持っているので、彼らの前では口をつぐむんですね。 そんな彼にはある強い過去の悲しみがあることが中盤でわかってきます。


途中彼が可愛がっていた愛犬が命を落とします。 この時のバランタインが激昂するんですが、この意味がわかると彼の人間性がよくわかってきます。
ラストはちょっと光が差しますが、これは日本人にも広く見てほしい名作です。