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ガール・ウィズ・ニードル

2024年作品、マグヌス・フォン・ホーン監督、ヴィク・カルメン・ソンネ トリーヌ・ディルホム ベシーア・セシーリ ヨアキム・フィェルストロプ テッサ・ホーダー アヴァ・ノックス・マルティン アンダース・ホーヴ アリ・アレクサンダー出演。

第一次世界大戦後、デンマークの首都・コペンハーゲン。 お針子として働くカロリーネ(ヴィク・カーメン・ソネ)は、アパートの家賃が支払えずに困窮していた。 やがて工場のオーナーのヨアン(ヨアキム・フィェルストロプ)と恋に落ちるも、身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。

すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営し、望まれない子どもたちの里親探しを支援する女性ダウマ(トリーネ・デュアホルム)と出会う。 他に頼れる場所がないカロリーネは乳母の役割を引き受け、二人の間には強い絆が生まれていくが、やがて彼女は知らず知らずのうちに入り込んでしまった悪夢のような真実と直面することになる。

監督はマグネス・フォン・ホーン、今作が3作目ということですが、なかなかの監督みたいですね。
カロリーネ役がヴィク・カーメン・ソネ、初めて見る女優さんですが、出演作は結構多く、今後注目したい女優さんでした。
トリーネ・デュアホルムは、「ピエロがお前を嘲笑う」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14965256 に出演でした。
ヨアキム・フィェルストロプは、配信で出演作があるようです。

これは一応実話ベースのお話ということですが、ちょっとした時代背景が大きなポイントかも知れません。
戦争に行って消息不明の夫、戦死したなら未亡人になってしまったことで国から援助があるようですが、消息不明ということがそういう援助も受けられず、とうとう住むところを追われてしまうカロリーナ。
しかし工場のオーナーに気に入られ、なんとか幸福になったと思われた時に、夫が変わり果てた姿で帰ってきます。 しかし彼女は冷たく便りをくれなかった夫を追い出し、工場のオーナーの家に行きますが・・・


この後、彼女の数奇な運命が辛すぎますね。 こういう戦後の混乱期には、なかなか子供を産んで育てるのが大変な時代で、主人公のようにもし貰ってくれる人がいるなら、というパターンが多かったことでしょう。
そのために、紹介料を取ることで、商売になっていた、人身売買はもちろん法に触れることなんでしょう。
ただ、ラストはちょっと光がさす終わり方、これは救いでしたね。