2024年作品、ラメル・ロス監督、イーサン・ヘリス ブランドン・ウィルソン アーンジャニュー・エリス ハミッシュ・リンクレイター フレッド・ヘッキンジャー ダヴィード・ディグス Ethan Cole Sharp Sam Malone Najah Bradley出演。
ジム・クロウ法という人種差別的内容を含むアメリカ南部諸州の州法が存在した1960年代のフロリダ州タラハシー。 真面目で成績優秀なアフリカ系アメリカ人の少年エルウッド・カーティス(イーサン・ヘリス)は、ある時、ヒッチハイクで乗せてもらった車が盗難車だったことから、運転手の共犯として警察に逮捕され、有罪判決を受けてしまう。
未成年のエルウッドは更生施設「ニッケル・アカデミー」に送られ、そこでターナー(ブランドン・ウィルソン)という少年と出会う。 ニッケル・アカデミーでは黒人の少年たちに対する信じがたい暴力や虐待、運営者たちの腐敗が横行しており、そのなかで生き抜くためにも、エルウッドはターナーと友情を育んでいくが……。
監督はラメル・ロス、2作目で、ドキュメンタリー作品があるようです。
エル役がイーサン・へリス、映画初出演のようです。
ターナー役がブランドン・ウィルソン、彼も初めてのようです。
エルの祖母・ハティ役がアーンジャニュー・エリス、「カラーパープル」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/02/13/060000 に出演でした。
今作は、60年代という設定で、人種差別が根強い時なんですね。 主人公のエルウッドは、本当に不運でした。 普通に暮らしていたらそこそこの生活で、祖母がしっかりしていましたが、逮捕された後の更生施設のニッケル・アカデミーがとんでもないところでしたね。
ジム・クロウ法というのは、差別的内容を含むえげつない法の総称ということで、一旦は廃止の方向でしたが、南部では根強く残っていた、そんな時代のようですね。
黒人差別で酷い目にあった作品としては、「それでも夜は明ける」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/11310725 もオスカーを取りましたが、今作ではまだ成人していない子供達に対する、恐ろしい殺人まで行われていましたし、実際にモデルの施設があったということが恐ろしい歴史だと思います。