2024年作品、片山慎三監督、成田凌 中村映里子 森田剛 足立智充 中西柚貴 松浦祐也 梁秩誠 李沐薰 伊島空 李杏 竹中直人出演。
土砂降りの雨の中、バス停で佇む女。 そこを通りかかった男は「金物を付けていると雷に打たれて危ない」と忠告する。 一枚、また一枚と服を脱いで遂に下着姿になったふたりは泥まみれになって絡み合い……。
奇妙な夢から醒めた、売れない漫画家・義男(成田凌)。 夢の内容を漫画に起こそうと机に向かっていると、大家(竹中直人)から引っ越しの手伝いに駆り出される。 小説家志望の知人・伊守(森田剛)と共に3人で向かうと、その家の寝室には美しい未亡人・福子(中村映里子)が一糸まとわぬ状態で寝ている。 思わず見とれてしまい、夢中でスケッチを始める義男。 目を覚ました福子は、義男を咎めることもなく「触るんじゃなくて描くんですね」と艶やかに声をかけるのだった。
そんな福子に心を奪われた義男に対して、「結婚詐欺師じゃないか。 庭には男の死体が埋めてあるに違いない」と警戒する伊守。 その言葉が妙に引っかかった義男が夜中にそっと舞い戻り庭を掘り返してみると、そこには福子の哀しい秘密が隠されていて……。
町の喫茶ランボウで働き始めた福子のもとには、老いも若きも連日男たちが通い詰めていた。 義男もその例外ではなく、岡惚れ状態を伊守に見透かされ、からかわれてしまう。 そんな折、実は福子と付き合っていると伊守から明かされ、落胆する義男。 ほどなくして、福子と伊守が義男の家に転がり込んでくる。 義男の福子への思慕は潰えぬままに、3人の奇妙な共同生活が始まる……
監督は片山慎三、「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/07/09/060000 では1、3、5話を担当していました。
成田凌は、「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/11/10/060000 に出演でした。
中村映里子は、「もんちゃん」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/09/10/180000 に出演でした。
そして森田剛は、「劇場版 アナウンサーたちの戦争」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/08/22/060000 に出演でした。
つげ義春原作の作品ですね。 1981年の作品ということですが、私はつげ氏の作品はあまり飛んだことはなく、映像化になった作品は機会があれば見る程度でした。
見る人にとっては難解なお話であり、今作も現実と、夢の世界、境界線が曖昧で、さらに戦時中だったり、南北朝鮮が舞台だったり、独特な作風なんで、映像化が難しい作家、漫画家であることが理解できます。
しかし、幼少期に戦争経験をしていることから、描く世界観がやはり物悲しいし、ある意味ノイローゼ期に書かれた作品なので、こういう世界観を描いたのかもしれませんね。