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ストレイ 悲しみの化身

2019年作品、オルガ・ゴルデツカヤ監督、エレナ・リャドワ ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ エフゲニー・ツィガノフ セバスティアン・ブガエフアンナ・ウコロワ出演。

イゴール夫妻(エレナ・リャドフ、ウラジーミル・ウドヴィチェンコフ)の最愛の一人息子が行方不明になってしまう。 数年を経ても悲しみから立ち直れない夫妻は、友人に養子縁組を勧められ、孤児院へ向かう。 そこで、いじめに遭っていた少年が気になった妻は、連れて帰ろうと夫に懇願する。

3人の新生活が始まり、少年は不明の息子の名前“ヴァーニャ”と呼ばれ、母に溺愛されて育つ。 月日が流れ、“ヴァーニャ”はますます本物の息子に似てくる。 そのことにイゴールは違和感を覚える。 そんなある日、妻に新たな命が宿る。 夫妻は抱き合って喜ぶが、その日から“ヴァーニャ”の母を見る目が変わっていく。

監督はオルガ・ゴルデツカヤ、監督作は初めてのようです。
エレナ・リャドワは記事はありませんでした。
夫役のヴラディミール・ヴドヴィチェンコフは、「ロボ A-112」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/12/09/180000 に出演でした。

これは面白かったですね。 もちろん怖いんですが、まず息子が急に消えたことがサスペンス調でしたし、これはこれでしっかりと解決していきます。
そしていなくなった最愛の息子のことを紛らわすために、養子を迎えることになり、そこで虐待を周りから受けていた変わった少年を引き取ります。 しかしあまりにも粗野で、言葉も話せず攻撃的なその少年は、なぜかポリーナにだけ懐きます。
この少年の正体がわかればわかるほど恐ろしいし、途中で夫のイゴールの方が世話を焼き始めるところが、とても興味深い展開でした。 秀作ですね。