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ぼくとパパ、約束の週末

2023年作品、マルク・ローテムント監督、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ セシリオ・アンドレセン アイリン・テツェル ヨアヒム・クロール ペトラ・マリー・カミーン出演。

特別な感性を持ち、幼いころから自閉症と診断されていた10歳のジェイソン(セシリオ・アンドレセン)は、生活に独自のルーティンとルールがあり、それらが守られないとパニックを起こしてしまう。

ある日、ジェイソンはクラスメイトから好きなサッカーチームを尋ねられるが、答えることができなかった。 彼は家族の前で56チーム全部を自分の目で見て好きなチームを決めたいと言い出す。 こうして、パパ(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とドイツ中のスタジアムを巡る週末の旅が始まる。 強いこだわりを持つジェイソンは、応援するチームを見つけることができるのか?

監督はマルク・ローテムント、初めて作品を見る監督です。
パパ役がフロリアン・ダーヴィト・フィッツ、「100日間のシンプルライフ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/01/06/060000 に出演、監督でした。
ママ役がアイリン・テツェル、初めての女優さんでした。
そしてジェイソン役がセシリオ・アンドレセン、彼は初主演ですね。

父と息子でドイツのプロサッカーチムの試合を全部見る、56チームが各部合わせてあるということなんで、週末に毎回見ても相当の時間と費用がかかります。
でもジェイソンは自閉症ということが幼児の時にわかります。 そしてこの子をどうやって育てていこうと、両親の決意と苦労が開始されます。
父は必死に働き、母親がその後に生まれた赤ん坊の面倒を見ながら奮闘します。 しかしなかなか理解されない同級生や、彼が規則通りにいかない時に起こす癇癪を見た大人たちが、異口同音に言うのは「躾がなってない」と言う、事情がわからない言い方です。 ある年配の女性は、「今、よく聞く病気を逆手にとっている」とまで辛辣なことまで言いますが、正直私もいきなり出会ったら口に出すかどうかは別にして、躾がなってないと思ってしまうことでしょう。


今作は家族がどうやってジェイソンと向き合い、彼にもある意味学習させていくか、彼自身の成長を促していくか、これは実話ベースのようで。 実際に自閉症の子を持った親にも、そして症状を知らない人たちにも、現状を訴える意味でもいい作品だったと思います。