2024年作品、キム・テヨン監督、タン・ウェイ ペ・スジ パク・ボゴム チョン・ユミ チェ・ウシク コン・ユ出演。
死んでしまった人や昏睡状態になってしまった人など、もう話すこともできない愛する人を人工知能をつかって再現し、対話することができる画期的なサービス「ワンダーランド」。 娘に自分の死を隠すためにワンダーランドを利用する母親、ある出来事で意識不明になってしまった恋人とワンダーランドをつかって話す女性、意識不明の状態から目を覚ましたものの、どこかぎこちなさを覚えて困惑する男性など、ワンダーランドを取り巻く人々の愛や希望、悲しみを優しく紡ぎだしていく。
監督はキム・テヨン、作品を見るのは初めての監督のようです。
タン・ウェイは、「別れる決心」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/02/23/060000 に出演でした。監督の奥様ですね。
ペ・スジは、「白頭山大噴火」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/08/31/060000 に出演です。
亡くなった人間を、なんとか戻したい、また会いたい、家族だったり恋人であったり、そういう思いが強い身近な人はいるんでしょう。 でも、それがある意味叶えることができたら? 今作はそういうサービスが開始されるという近未来のお話です。
もちろん肉体はありませんが、生前の人間が“ワンダーランド“という疑似世界で生き続け、自由に会話ができるのです。 お金をかければ全身体のような画像も可能なようですね。
しかし、人間はいずれ遅かれ早かれ亡くなってしまうもの、どこかでけじめをつけることもまた必要なのではないでしょうか? 優しさ、悲しさ、儚さ、そしてある意味残酷さを感じる作品でした。