2022年作品、オリバー・ハーマヌス監督、ビル・ナイ エイミー・ルー・ウッド トム・バーク アレックス・シャープ コリン・ブライス出演。
1953年。 復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、いわゆる“お堅い”英国紳士だ。 役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。 家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。
そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る— 彼は自分の人生を見つめ直し始め、充実した人生を手に入れようと新しい一歩を踏み出す。 その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる。
監督はオリバー・ハーマヌス、日本公開は初めての監督です。
ウィリアムズ役にビル・ナイ、「MINAMATAーミナマター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/10/08/060000 に出演していました。
マーガレット役でエイミー・ルー・ウッド、初めての女優さんでした。
ピーター・ウェイクリング役でアレックス・シャープ、「シカゴ7裁判」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/11/03/180000 に出演していました。
今作はもちろん黒澤明監督の「生きる」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13984081 のリメイクで、ロンドンが舞台になっています。 そして脚本をカズオ・イシグロが担当しているんですね。
志村喬演じた主人公をビル・ナイ、小田切とよを演じた小田切みきをエイミー・ルー・ウッドが演じて、彼女が転職したのがウエイトレスに変更されています。
多少心理描写が控えられ、わかりやすく作られていますし、最後の市役所の残された人間たちの姿もはっきりと描かれていましたね。
これはやはりオリジナルを見た方にまずは見てほしいですね。 時代はしっかりと沿って作ってくれましたし、今の時代にも通じる何かを感じるはずです。