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ロストケア

2023年作品、前田哲監督、松山ケンイチ 長澤まさみ 鈴鹿央士 坂井真紀 戸田菜穂 峯村リエ 加藤菜津 やす 岩谷健司 井上肇 綾戸智恵 梶原善 藤田弓子 柄本明出演。

早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見された。 捜査線上に浮かんだのは、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。 だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。 検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。
真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。 すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、『救い』だと主張した。 その告白に戸惑う大友。 彼は何故多くの老人を殺めたのか? そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?
被害者の家族を調査するうちに、社会的なサポートでは賄いきれない、介護家族の厳しい現実を知る大友。 そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。

監督は前田哲、「そして、バトンは渡された」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/11/17/060000 が前作ですね。
斯波役は松山ケンイチ、「大河への道」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/05/23/060000 に出演でした。
大友検事役で長澤まさみ、「シン・仮面ライダー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/03/20/060000 ではサソリオーグ役をしていましたが、私はクレジットでもわからないほどでした。
そして柄本明、「湯道」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/03/01/060000 に出演中です。

これは難しい問題の原作を扱った作品ですね。 多少モデルがいる感じがしますが、そういうことは明かされていません。
過酷な介護と生活の両立、特にシングルマザーで親が痴呆になってしまったら地獄ですね。 しかし発覚したのは、ある人間の窃盗という犯罪でしたから、その人間が盗みに入らなければ事件が発覚するのはもっと遅くなり、亡くなる老人は増えていたことが考えられますね。


この作品で初めの“殺人“の時は嘱託殺人でした。 しかしその時見過ごされたことが、この斯波の脳裏に何か浮かんだということになっています。 日本は安楽死尊厳死が認められていませんし、今後超高齢化社会になっていくにつれ、これは大きな社会問題になっていくのは明白です。 斬波があるデータをいうシーンがありますが、ここは実数であれば大きな問題提起をしているシーンだと思います。
凶悪殺人犯なのか? それとも? 私は芝の言うことに一理ある気がしてなりませんが。