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英雄の証明

2021年作品、アスガー・ファルハディ監督、アミル・ジャディディ モーセン・タナバンデ サハル・ゴルデュースト サリナ・ファルハディ出演。

大きな正義感と小さな嘘で狂ってゆく人生の行方は。 借金にあえぐ男に舞い込んだ千載一遇のチャンス。  イランの古都シラーズ。ラヒム(アミル・ジャディディ)は借金の罪で投獄され服役している。 そんな彼の婚約者(サリナ・ファルハディ)が偶然にも17枚の金貨を拾う。 借金を返済すればその日 にでも出所できる彼にとって、まさに神からの贈り物のように思えた。 しかし、罪悪感に苛まれたラヒムは落とし主に返すことを決意。 そのささやかな 善行は、メディアに報じられると大反響を呼び“正直者の囚人”という美談の英雄に祭り上げられていく。

ところが、SNS を介して広まったある噂をき っかけに状況は一変。 周囲の狂騒に翻弄され、無垢な吃音症の幼い息子(Saleh Karimaei)をも残酷に巻き込んだ大事件へと発展していく。

監督はアスガー・ファルハディ、「誰もがそれを知っている」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15972704 以来の作品ですね。
主演のラヒル役はアミル・ジャディディ、初めてですね。
サリナ・ファルハディは、「別離」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/9233264 に出演していました。

これは無性に悲しいお話でした。 主人公のラヒルは、事業に失敗したことで妻にも、義父にも愛想を尽かされ、離婚、更には金を貸した義父から訴えられ、借金を返せず投獄されてしまっているんですね。 でも休暇という言い方で、一定期間家に戻ることができるんですね。 これは珍しい制度ですね。 凶悪犯ではないということなのか? 模範囚なのか?
しかしこの時付き合っていた女性から、拾った金貨で借金を返そうとします。 しかし踏みとどまりそのお金を返すことにします。 しかしこのやり方が後でとんでもないことになっていくんですね。
ヒルという男はちょっと用心が足りない感じがしますが、悪人ではないと思います。ちょっとした歯車が狂ってしまったことが、彼が再び刑務所に戻っていく姿は虚しい限りでした。