2019年作品、オリヴィエ・ナカシュ エリック・トレダノ監督、ヴァンサン・カッセル レダ・カテブ エレーヌ・ヴァンサン アルバン・イヴァノフ出演。
ブリュノ(ヴァンサン・カッセル)は今日も朝から大忙し。 自閉症児をケアする施設〈正義の声〉を経営しているのだが、どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちでいっぱいなのだ。
〈正義の声〉で働くのは、ブリュノの友人のマリク(レダ・カテブ)に教育されたドロップアウトした若者たち。 どこから見てもコワモテのふたりだが、社会からはじかれた子供たちを、まとめて救おうとしているのだ。 その成果は現れ、最悪の問題児だったディラン(ブライアン・ミヤルンダマ)と、最も重症のヴァランタン(マルコ・ロカテッリ)の間に、絆が芽生えようとしていた。
だが、無認可・赤字経営の〈正義の声〉に監査が入ることになり、閉鎖の危機に迫られる。 さらに、ディランが目を離した隙にヴァランタンが失踪するという事件が起き。ヴァランタンはどこへ消えたのか? そして施設はこのまま閉鎖に追い込まれるのか? 救いの手が必要な子供たちの未来は。
監督は共同でオリヴィエ・ナカシュ、「セラヴィ!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15595105 が近作ですね。「最強のふたり」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/7542617 がもちろん代表作の一番ですね。
主演はヴァンサン・カッセル、「国家が破産する日」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/12/10/060000 という韓国作品に出演していましたね。
レダ・カテブは「ウルフズ・コール」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/06/060000 に出演していました。
この二人の監督は実話ベースの話をうまく映画として仕上げる、職人のような感じを受けますね。 物語自体は多少焦ったくストレスの溜まる展開ですが、そこが実話という側面をリアルに描いていますね。
国家、行政のフォローというのは型通りしかできませんが、踏ん張る人間がいかに大事なのか、そんなことを感じる作品でした。