2011年作品、トム・シックス監督、ローレンス・R・ハーヴィー アシュリン・イェニー マディ・ブラック ドミニク・ボレリ出演。
幼い頃に実の父から性的虐待を受け、精神的な発達障害と喘息の持病を抱え定期的に病院に通う醜く太った中年男マーティン(ローレンス・R・ハーヴェイ)。 マーティンは、父が逮捕されたことについて彼を逆恨みする母とともに、低所得者用の共同住宅で暮らしていた。 ロンドンにある地下駐車場の警備員として働く彼の唯一の楽しみは、映画「ムカデ人間」のDVDを観ることだった。
マーティンは「ムカデ人間」を観るたびに妄想にふけり、異様に興奮する。観るだけに飽き足らず、場面写真や記事をまとめたスクラップ・ブックを常に持ち歩き、暇さえあればそれを眺めてほくそ笑んでいた。 そのうちに、映画同様、自分も人間を数珠つなぎにしてみたいという想念に囚われたマーティンは、一人、また一人と拉致してきては全裸にし貸倉庫に監禁する。 さらに、映画「ムカデ人間」でつながれた3人の俳優を自分のムカデ人間にも加えたいと願い、架空のオーディション話で彼らを釣ろうとする。
3人のうち2人は仕事の都合で来られなかったが、「ムカデ人間」の中で最後尾となった女性を演じたアシュリン・イェニーが参加。 渡英してきたアシュリンを出迎えたマーティンは、彼女を倉庫まで連れて行き、ガムテープで彼女を拘束する。 合わせて12人の男女を集めたマーティンは、さっそく手術に取りかかる。
主演はローレンス・R・ハーヴィー、彼もまた今作と「3」に登場しますね。
前作は映画として販売されている世界、主人公のマーティンは好んでこの映画を見ていますが、実生活は母に疎まれ、他人からは馬鹿にされて、虐げられているんですね。 でも、だんだんこの映画を見て、沸々と自分も実現したい、さらに残虐な殺人もおかしていきます。
しかしこのラスト、空想の世界だったのかどうかの謎かけがありますね。