anttiorbの映画、映像の世界

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海辺の彼女たち

2021年作品、藤元明緒監督、ホアン・フォン フィン・トゥエ・アン クィン・ニュー出演。

ベトナムからやって来た3人の女性たち、アン(フィン・トゥエ・アン)、ニュー(クィン・ニュー)、フォン(ホアン・フォン)。 彼女たちは技能実習生として3ヶ月間働いていたが、ある夜、搾取されていた過酷な職場から脱走を図る。 3人は、新たな仕事を斡旋するブローカーを頼りに、雪深い港町に辿り着く。 不法就労という状況に不安を募らせながら、故郷にいる家族のために懸命に働き始める。 しかし、安定した稼ぎ口を手に入れた矢先、体調を崩したフォンが倒れてしまう。アンとニューは満足に仕事ができないフォンを心配して、身分証もないまま彼女を病院に連れていく。 そこで、フォンはある秘密を打ち明ける……。


シビアで重く、でもリアリティーのある作品でしたね。
監督は藤元明緒、前作も川越でかかったんでしょうね。 見逃しましたので、見ようと思います。
主演は三人のベトナム女性。 今作で初めて見ますね。


物語は深夜の脱出シーンから始まります。 どうやら今の職場環境を変えようと、夜逃げのような行動をする三人。 そして待ち合わせ場所には一人の男が車で待っていました。 そして車で海辺の田舎町に連れて行かれ、その中でこの後の仕事、条件、報酬などの説明を受けます。
明日から仕事をするということで、一応寝床をあてがわれます。 男には紹介料を渡し、男はキャッシュカードを渡します。 何かあったら連絡をするよう言われ、前の職場に身分証、パスポートは取り上げられているので、彼女たちは不法滞在の状態になっていましたから、病院に行けませんし、もし何かやって警察に捕まると、元の職場に戻されるか、本国に送還されてしまいます。 しかしその中の一人ファンが、体調を崩します。


今作はドキュメンタリーのように始まります。 そこまでリアリティーがあるんですよね。 日本には技能実習制度というものがあり、日本に招いて仕事をさせることで、収入を得て本国の家族に賃金を送る外国人が多いことは知っていました。 私の取引先の工場も、そういった実習生を毎年一人ずつ招いて、しっかりと技術を磨いて、本国に帰って、工場長になって人間もいました。
しかしそういうしっかりとした形ではなく、人身売買に近い過酷な労働条件の職場も少なくない、そういう話もあるということが、社会問題となっており、上映後のリモートでの監督の取材話では、過酷な労働に耐えきれず、逃げ出して行方不明となっている外国人がいることを語ってくれました。


日本側の安い労働力を求めることと、仲介する悪徳代理人、そして本国の貧困、彼女たちは本当に健気に働きます。 途中まだ若い二人が夢を語るシーンは、なんとも切なくいじらしいんですよね。 そしてあのラスト、なんとかならないのかなあ、というジレンマに悔しさが滲む作品です。

 

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過酷な環境から逃げ出す3人

 

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そしてこの男が連れて行ったところは

 

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海辺の田舎町

 

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そして漁業の手伝いを始める3人

 

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故郷を思い泣く彼女たち

 

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しかし異変が起きる

 

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