anttiorbの映画、映像の世界

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群がり

2020年作品、ジュスト・フィリッポ監督、スリアン・ブラヒム ソフィアン・カーメ マリー・ナルボンヌ ラファエル・ロマン出演。

ヴィルジニー(スリアン・ブラヒム)は、亡き夫・ニコがいるときからの友人でワインを作っている男性・カリム(ソフィアン・カーメ)にお金を借りた。 娘のローラ(マリー・ナルボンヌ)は母がイナゴを育てていることで周囲にからかわれ、男子生徒と殴り合いの喧嘩をしてしまう。 カリムが他の業者を紹介してくれたが、値段があまりに安かったためヴィルジニーはその業者の男性に八つ当たりした。 イライラしたヴィルジニーは、イナゴ養殖ハウスの中に入り中をめちゃくちゃにしてしまう。 しかしそのはずみで転倒して気絶してしまった。 起きると、イナゴが腕にできた傷から出ている血を舐めている。
数日後、イナゴが増えていることに気づいたヴィルジニーは、手の包帯を取ってイナゴがいるビニールの中に入れた。 イナゴは傷口を食べ始めるが、ヴィルジニーは耐え、また数日後、イナゴはすごい勢いで増えていった。
ヴィルジニーは看護師だった時のコネで、輸血用の血液を30リットル買ってゼリー状にしてイナゴに与え始める。 イナゴは爆発的に数を増やし、収入がどんどん増えていった。 ヴィルジニーはイナゴハウスを増やす。
ローラはイナゴ業がまだまだ続くことにイライラして、ハウスを1つ壊してしまった。イナゴの群れが飛び出し、ガストンが飼っていたヤギ・ユゲットが襲われて逃げ出してしまう。 ガストンが探してもユゲットは見つからなかった。
ヴィルジニーは離れた場所で、血だらけで倒れてイナゴに喰われているユゲットを見つけるが、そのままエサとしてハウスに入れ、息子には「ヤギは見つからなかった」と言ってしまう。
イナゴはどんどん増殖していく中、血液を買うことができなくなってしまいた。 ヴィルジニーは焦り、自分の血を抜いてイナゴに与え始める。 カリムといい関係になりそうだったが、体の傷やハウスの秘密が知られるのを恐れて突き放してしまう彼女だった。
夜、ヴィルジニーは隣に住む老人・デュビビエ(Christian Bouillette)の飼い犬を見つけ、イナゴハウスに入れて餌にした。 さらに、他の農場から家畜を盗んで殺し、イナゴに与え始める。

イナゴって怖いですね。
監督はジェスト・フィリッポ、脚本作品が今まででしたが、今作は初監督作品のようですね。
スリアン・ブラヒムは、初めて見る女優さんでした。
娘のローラ役はマリー・ナルボンヌ、カリム役のソフィアン・カーメも初めて見る役者さんです。

物語は夫を亡くし、イナゴの養殖をしているヴィルジニーでしたが、なかなか増えず、成長も今ひとつで、そろそろ諦めて農場を売ろうかと思い始めていたヴィルジニー。 さらに長女のローラは反抗期であり、イナゴを育てている母のせいで、揶揄われていました。
そんな時ひょんなことから、イナゴが血を吸うと成長が異様に早くなることを知るヴィルジニー。 そして彼女は初めは血を買って与えていましたが、それがどんどんエスカレートしていきます。

確かイナゴの大群が異常発生すると、人間の食糧である穀物が根こそぎやられ、食糧危機が来ると聞いたことがあります。 今作はさらに一歩進め、血を吸うことで貪欲になるイナゴの大群のお話ですね。 食物連鎖が崩れ、人間が餌になることがわかったら、そこから人間社会が綻んでいくかもしれませんね。


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夫を亡くし3人で暮らしている

 

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成長が今一つのイナゴだったが

 

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血を吸うと成長がよくなることを発見する

 

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母に何か秘密があると感ずく長女

 

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そしてどんどんエスカレートする母

 

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そして決定的なところを見てしまう

 

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