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鈴木家の嘘

2018年作品、野尻克己監督、岸部一徳 原日出子 木竜麻生 加瀬亮出演。

引きこもりだった鈴木家の長男・浩一(加瀬亮)がある日突然自殺をした。 母・悠子(原日出子)はショックで気を失い倒れてしまう。 親族が集まった浩一の四十九日の日、ずっと気を失っていた悠子は目を覚ます。

家族の顔を見ながら悠子は不思議そうに「浩一は?」と尋ねる。 悠子はショックのあまり浩一が死んだという記憶を失っていたのだった。 そんな悠子の姿を目の当たりにして長女の富美(木竜麻生)はとっさに「お兄ちゃんは引きこもりをやめてアルゼンチンに行った」と言ってしまう。 アルゼンチンは悠子の弟・博(大森南朋)が住んでおり、浩一はそこで仕事を手伝っているということになる。

そこからショックから記憶が戻らない母のために親戚を巻き込んだアリバイ作りが始まる。


コメディなんですが、実はショッキングなシーンと、ドラマ性も高いですね。
監督は野尻克己、監督デビュー作品ですね。
主演は木竜麻生になりますか。「ゾッキ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/13/060000 に出演していました。
原日出子は、「樹海村」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/03/060000 に出演していました。
岸部一徳は、「一度も撃ってません」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/08/060000 が近作ですね。


物語は引きこもりの長男の浩一の自殺から始まります。 その時家に二人でいて、台所で夕食を作っていた母の悠子が呼びにいった時発見、そしてすぐに包丁を持って駆け上がり、その横で手首から血を流して意識を失って倒れていました。
家族も、ショックのあまり手首を切って自殺を図ったと思っていましたが、彼女は意識不明の重体になってしまいます。 四十九日を迎え、このままでは悠子もそのまま亡くなってしまうかもと思っていた矢先、彼女が目を覚まします。

しかし家族に囲まれた時、四十九日のため喪服を着ていた家族に違和感を唱える悠子。咄嗟に富美のコーチが亡くなりお葬式だと誤魔化し、さらに浩一のことを聞く母に、富美がアルゼンチンに行っていると嘘をついてしまいました。 ここから家族総出の嘘のお話が始まりますが。


今作は、初めはショッキング、目を覚ましてからは半分コメディ、そしてクライマックスにはそれぞれの心の葛藤を描くドラマになっていきます。 初監督作品としては野尻監督、見応えのあるお話ですし、キャストもうまく集めた感じでしたね。 なかなかの作品でした。


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