anttiorbの映画、映像の世界

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わたしは金正男(キム・ジョンナム)を殺してない

2020年作品、ライアン・ホワイト監督。

2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で一人の男が突然倒れた。 神経猛毒剤VXを顔に塗られて殺された男は、北朝鮮・朝鮮 労働党委員長、金正恩の実兄・金正男。 そして殺したのはベトナム人インドネシア人の二人の若い普通の女性だった。

暗殺の様子は空港の監視カメラにす べて納められ、そのいたずらのような“ドッキリ”映像は世界を駆け巡ることとなる――。 なぜ彼女たちは北朝鮮の重要人物を暗殺したのか? そもそも彼女た ちはプロの殺し屋なのか? どのように暗殺者に仕立てあげられていったのか? 

分かってきたのは、貧しい二人がそれぞれの人生を夢見、そこに付け込んでSNSを通して巧妙に罠をしかけてきた北朝鮮工作員たちの姿だった。 巨大な国を相手に彼女たちの無罪を信じ、証拠を積み上げていく弁護団の渾身の調 査はやがてある真実に行きつく...。


衝撃的な事件でしたが、さもありなんという事件でもありました。
監督はライアン・ホワイト、作品を見るのは初めての監督です。
都内の映画館でかかっていましたが、新型コロナでなかなか休日に都心には行くのを控えているので、地元のシネコンでかかったのはラッキーでした。
このマレーシアの国際空港で大胆に起こった暗殺事件、すぐに実行犯として二人の若い女性が逮捕されました。 その後のことはあまり詳しく報道されていなかったので、その後の二人がどうなったかを追ったドキュメンタリーでした。


まずは、金正男と、今の北朝鮮のキング、金正恩の関係、そして政権が義理の弟に渡った経緯を映画は追っていきます。 そしていわゆる権力闘争に勝ったのは、若くして残酷で、強かな弟の方でした。
しかし父の金正日がいたこと義理の兄は寵愛されていたこと、さらに人当たりが良く、柔軟な考えを持っている自分とは全く違う生き方をしているというある意味いつか寝首をかかれると思ったのか、正恩は必要に兄の暗殺を狙っていたことがわかります。
もちろん殺されないように、正男も中国に逃げ込み、北朝鮮が中国国内では手を出せないことを、承知していて、自分と家族の命の保証をギリギリのラインでしたいてことがわかります。


しかし金正男のもう一つの一面、それはCIAに対する情報提供者ということから、海外に行きその連絡をする、報告義務があったようなことがわかります。
その間隙をついた暗殺劇、そこに用意周到な準備があったことが映画では語られています。
もちろん今作の主人公は二人の実行犯ですが、二人の運命、今の現状はなかなかスリルに満ちたものでしたね。 でも、北朝鮮という国は恐ろしい国家ですね。

 

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金正男

 

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空港に現れ

 

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なにか濡れたもので顔を覆われる

 

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その後犯人の一人の女性は手を挙げている

 

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そして逮捕され

 

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実行犯は二人

 

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