定年まで銀行員として勤め上げた笠井謙三(尾藤イサオ)といつも前向きに明るく夫を支えてきた妻の笠井和子(中尾ミエ)。 新婚早々からずっと転勤続きで、長い間仮住まい生活だった二人は、ようやく手にした夫婦だけの家で仲良く暮らしていた。
そんなある日、和子が脳梗塞で倒れ、入院する。 リハビリを続けるも、退院後も車いす生活が続くことから、そのまま老人ホームに入る。「 もう一度家に帰りたい」と願う妻に、謙三は来る日も来る日も優しく寄り添うが、数年後、妻はその思いを叶えられぬまま他界する。
数か月後、謙三はひとりで身の回りの整理を始める。 妻との思い出がつまった品々を手に取るたびに、つらい気持ちがこみ上げる。 そんななか、壊れたり破れたり古くなったものは、「お世話になりました、ありがとう。ご栄転です!」と言って処分していた妻の言葉を思い出す。
謙三は、ひとつひとつに感謝の言葉を吹き込みながら、前を向いていく。そして、二人の大切な曲『アニー・ローリー』が鳴る目覚まし時計を携えて、新しい一歩を踏み出すのだった……。
うーん身につまされる作品でした。
監督は小沼雄一、「映画 咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15871088 を記事にしています。
主演は尾藤イサオ、「の・ようなもの のようなもの」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13834395 が近作ですね。
物語は子供も巣立ち、銀行マンで転勤がちだった夫婦が、やっと二人きりののんびりとした生活が始まりました。 毎日がそれなりにしっかりと過ぎていき、そんな毎日が幸せだった笠井謙三と和子。 しかしある日いきなり和子が倒れます。 彼女は脳梗塞と診断され、右半身が麻痺してしまいました。 すっかり落ち込んでしまった和子は、帰りたいと連発します。
しかし車イス生活になることがわかり、謙三は施設に入れることにするのですが。
老々介護、高齢者施設、現実問題として、いろんな選択肢がありますね。 今作中の夫婦は、高齢となりでもまだ体が元気で動くと思っていた矢先に妻が倒れ、いきなりいろんなことが降りかかってきます。
‟断捨離”と‟感謝離”とかけたような題名。 それはラストシーンで分かります。
やっと二人で落ち着いた生活になった
しかしこの直後和子が倒れる
車いす生活になり、施設に
毎日通う謙三だったが
和子は逝ってしまう
そして感謝を込めたお別れを