anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ポップスター

2018年作品、ブラディ・コーベット監督、ナタリー・ポートマン ジュード・ロウ ステイシー・マーティン ラフィー・キャシディ出演。


2000年、セレステ(ラフィー・キャシディ)とエレノ(アステイシー・マーティン)という2人の姉妹が通う学校で銃乱射事件が発生した。 2人は辛うじて難を逃れることができたが、その凄惨な光景はセレステの心にトラウマを残すこととなった。

犠牲者の追悼式典で2人が歌を披露したところ、その素晴らしさに聴衆は感動した。 傷ついた人々の心に一時の平安をもたらしたのである。 2人のパフォーマンスは全米の注目を集め、ショービジネスの世界から声がかかった。 有能なマネージャー(ジュード・ロウ)のサポートを受け、2人は順調にキャリアを積んでいった。
それから18年の時が流れた。 31歳になったセレステナタリー・ポートマン)はスターとして健在だったが、スキャンダルとゴシップの絶えない生活を送っており、彼女の精神状態はボロボロになっていた。

娘のアルベルティーネ(ラフィー・キャシディ)との関係も悪化の一途を辿っていた。しかし、セレステはスターであり続けることに固執しており、生まれ故郷でのスペシャルライブとニューアルバムの製作に力を注いでいた。 

そんな折、クロアチアで銃乱射事件が発生したとのニュースが飛び込んできた。 犯人はセレステのヒット曲のMVで使用された覆面を着用していたのだという。 そのニュースはセレステのトラウマを呼び覚ますには十分なものであった…


公開延期になっていた作品、劇場再開とともに公開になりました。
監督はブラディ・コーベット、「シークレット・オブ・モンスター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14586739 を記事にしています。
31歳のセレスタはナタリー・ポートマン、近作は「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/30/060000 で母親役をしていました。今作は、製作総指揮も務めています。
そして14歳のセレスタと、娘のアルビーの二役でラフィー・キャシディ、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15446615 が近作ですね。


物語は、セレスタの学生時代に始まります。 これから授業が始まるときに、いきなり派手な格好をしたほかのクラスの男子が入ってきて、担任教師を射殺、そして機関銃を乱射し始めます。 セレスタは自分が一人残るといいほかのクラスメートを逃がしてほしいと嘆願しますが、少年は聞く耳を持ちませんでした。
自らも自殺をして彼女も大けがをしますが一命をとりとめ、彼女に取材が来たり、無事だった姉と一緒に追悼式典で歌います。 それが彼女の運命を変えていきます。


今作はこの早熟になって行くセレスタの半自伝的なドラマ作品ですが、トラウマが逆に彼女の破天荒な人生を加速していくような感じですね。 しかし彼女に、正確に言うと姉妹に群がって行く大人たちに振り回させらて、人間としてちょっと不自然になって行くセレスタが、ただただ痛々しいんですね。

後半の娘との会話は、不快になるほど破綻した人間をナタリーが演じています。 映画としては見づらい作品ですが、その分衝撃的な事件の当事者は、人間がいったん壊れていく、そんな感じを受けますね。


f:id:anttiorb:20200611190401j:plain

セレスタは冷静に犯人をなだめようとするが

 

f:id:anttiorb:20200611190405j:plain

姉は間一髪無傷だった

 

f:id:anttiorb:20200611190409j:plain

そして追悼で歌った歌が心に響き彼がマネージメントにつく

 

f:id:anttiorb:20200611190420j:plain

そして31歳になったセレスタと、娘のアルビー

 

f:id:anttiorb:20200611190424j:plain

二人はうまく行っていなかった

 

f:id:anttiorb:20200611190427j:plain

姉はアルビーの教育係になっていた

 

f:id:anttiorb:20200611190431j:plain