anttiorbの映画、映像の世界

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スウィング・キッズ

2018年作品、カン・ヒョンチョル監督、D.O. ジャレッド・グライムス パク・ヘス オ・ジョンセ出演。


朝鮮戦争時の1951年。 最大規模を誇る巨済島捕虜収容所では、新任の所長が収容所の対外的イメージアップのため、戦争捕虜でダンスチームを結成するプロジェクトを計画する。 それぞれの事情で紆余曲折の末に集まったのは、収容所一のトラブルメイカーで朝鮮人民軍のロ・ギス(D.O.)、4ヶ国語をあやつる満州出身の無許可通訳者ヤン・パンネ(パク・ヘス)、行方不明の妻を捜す朝鮮民間人捕虜のカン・ビョンサム(オ・ジョンセ)、ダンスの実力を持つものの栄養失調の中国人捕虜シャオパン(キム・ミンホ)、そして彼らのリーダーとなる前職ブロードウェイタップダンサーの黒人下士官ジャクソン(ジャレッド・グライムス)。

国籍や身分の異なる寄せ集めダンスチームは“スウィング・キッズ”と命名され、公演の話が舞い込むが……


これは良い作品でした。 拡大公開をしてほしいくらい。
監督はカン・ヒョンチョル、名作「サニー 永遠の仲間たち」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10993315 、良かったですね。 日本でもリメイクされましたが、私はオリジナルが好きでした。
主演はD.O.、「7号室」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15645960 を記事にしています。
ジャレッド・グライムスは、ブロードウェイのトップダンサーということですが、映画出演はこの韓国作品が初めて日本で見れる彼の姿のようですね。
パク・ヘスは、「あなた、そこにいてくれますか」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15187321 という感動作品に出演していましたが、今回はダンスで見せてくれます。


物語は、朝鮮戦争期の巨済島捕虜収容所のお話です。 北朝鮮軍の捕虜が、韓国と米軍が管轄する収容所を管理しています。 もちろん米軍から司令官が出ますが、捕虜の扱いをしっかりしないと世界からバッシングされることから、結構重要な扱いをしなければなりません。
ジャクソンは、トップダンサーなので、ホールの管理と、レクレーションの担当を兼ねていますが、たまには韓国人の女性たちを呼び、華やかさを求めますが、その中に4か国語を操れるヤンがいました。 彼女が通訳で雇ってほしいと言いますが、常時仕事があるわけではありません。 そんな時に、イメージアップのために、ダンスチームを作ることを提案されます。 そこでオーディションを開催することになり、ロ・ギス、カン・ビョンサム、中国人のシャオパン、そしてヤンも参加します。
しかし、北朝鮮の捕虜が新たに収容されその中にある人物が入っていました。


この時代は、そろそろ世界の目を気にする時代になってきているんですね。 それはやはりナチのあのアウシュビッツの影響があるんでしょうかね。 ダンスチームはやはりマスコミを招いてのパフォーマンスなんですね。 さらに言えば、北朝鮮にも同じような収容所があるようで、そことの比較にもなっています。 しかし結構自由度があることが、のちの悲劇につながっていくんですね。
ロ・ギスには実は兄がいます。 この兄弟愛が、最後に明かされるんですが、ここはグッとくるところです。 正直ハッピーエンドにはなりませんが、こういう時代もあったし、その中で何か少しでも明るいことを、生きる希望を、夢を持つことの重要さを感じますね。


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北朝鮮人には人気者のロ・ギス

 

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ダンスホールに女性を呼び

 

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ロが飛び入りで

 

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しかし強情な男

 

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ジャクソンに雇ってほしいと頼み込むヤン

 

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そして、ㇿと、カンとシャオパンはパフォーマンスでアピール

 

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そしてとうとう結成された“スウィング・キッズ

 

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