イギリス、売れないシンガーソングライターのジャック・マリク(ハイムシュ・パテル)は、マネージャーで親友のエリー(リリー・ジェームズ)と一緒に音楽フェスのテントを借りてショーをするが、いつもの様に客は全く集まらない。 音楽で有名になるという夢を諦めたジャックは、エリーにその事を伝えた後の帰宅途中、世界中で起きた12秒間の大停電のせいでバスに追突されてしまう。
転んだ衝撃で壊れてしまったギターの代わりにと、新しいギターをエリーからプレゼントされるジャックは、退院祝いに来てくれた友人たちの前で、誰もが知るビートルズのイエスタデイを演奏する。 しかし友人たちはその曲を初めて聞いたかの様に反応し、絶賛するのだった。
戸惑うジャックは、友人たちからドッキリを仕掛けられていると思うが、パソコンでビートルズをいくら調べても有名なあのビートルズは検索結果に一切出てこないのだった。
その後もコカコーラを自分以外が知らなかったりと不思議な現象が起こり、状況を把握したジャックはある日、バーでレット・イット・ビーを演奏する。 するとその曲に感動した小さな音楽レコード会社の男ギャビン(アレクサンダー・アーノルド)が、無料でレコードする事をオファーするのだった。
ある日、小さなテレビ番組でビートルズのイン・マイ・ライフを演奏したジャックの元に、有名シンガーソングライターのエド・シーラン(本人)から電話がある。 これも冗談だと思ったジャックの元に、本物のエド・シーランが家へ訪ねて来て、彼のツアーに参加する事を提案するのだった。
エドと一緒にモスクワへ行き、ショーを成功させると、ジャックの才能を見逃さないエドのマネージャー、デボラ(ケイト・マッキノン)は彼をロサンゼルスへ呼び寄せるのだった。 ロサンゼルスに到着したジャックは後ろめたさもありながらビートルズの曲を歌いレコードし続ける・・・
これは予告編からなかなか惹かれる作品でした。
監督はダニー・ボイル、「T2 トレインスポッティング」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14856931.html が近作ですが、数々の作品をヒットさせる監督ですね。
主演はヒメーシュ・パテル、“ハイムシュ・パテル” とも表記されますが、メジャー作品は初出演のようです。 近い将来もう1本公開されるかもしれません。
そしてリリー・ジェームズ、今作の彼女はまた可愛いんですね。「ガーンジー島の読書会の秘密」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/29/060000 はなかなかの秀作です。
物語は、売れないミュージシャンの不思議なお話です。 ジャックはシンガーソングライターですが、全く売れないんですね。 確かに見てくれは良くないし、曲もたいしたことない。 幼馴染で教師をしているエリーは一生懸命仕事を取ってきますが、そろそろ限界かな?という感じでした。
そんな時全世界規模の謎の停電が起きます。 そしてバスに吹っ飛ばされたジャック、前歯がなくなり、やっと退院したとき、壊れてしまったギターを新しくプレゼントされ、ビートルズのイエスタディを弾くとみんなの反応が!
今作は、どうオチがつくのかが一番気になりますね。 そこが一番のポイントだと思いました。 元の世界に戻るのか? しかし曲は彼が作ったわけではなく、必死に記憶を頼りに再現していく姿が面白いんですね。
確かにいい曲は世界が違ってもいい曲なんですよね。
新しいギターを貰った彼は
ビートルズの曲を演奏するが
誰も知らないので
エド・シーランが訪ねてくる
そしてテレビ出演
メジャーに登っていく