anttiorbの映画、映像の世界

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帰ってきたムッソリーニ

2018年作品、ルカ・ミニエーロ監督、マッシモ・ポポリツィオ フランク・マターノ ステファニア・ロッカ出演。

独裁者ムッソリーニが現代のローマによみがえる!? ある日、空から、異次元から落ちてきたムッソリーニ(マッシモ・ポポリツィオ)だったが、自分がどこにいるのかが理解できなかった。 途方にくれ、新聞屋に助けられるが、もちろんムッソリーニだということは信じてもらえない。 しかし彼はすぐにここが未来だという事を理解し、自分は処刑される運命だと言うことを知る。
売れない映像作家カナレッティ(フランク・マターノ)は、子供のサッカーシーンを撮っていた。 そして風変わりな軍服を着て、あまりの昔の独裁者に似ていて、自分は、ムッソリーニ(マッシモ・ポポリツィオ)だと言うそっくりな男と出会う。 このことから、ムッソリーニを主役にしたドキュメンタリー映画の製作を思い立つ。
これは、カナレッティにとって一発逆転をかけた勝負でもあった。 2人でイタリア全土を旅しながら、若者がスマホムッソリーニの姿を撮ろうとする。 また、ムッソリーニが市民の中に飛び込んで不満はないか?と質問をなげると移民問題について生の声があぶり出していく。
そして番組を売り込むが、ムッソリーニは、この時代のテレビというプロパガンダにいち早く注目して、番組製作の中枢に自分を売り込んでいく。 そして認められ、そっくりさんでなりきっている彼の存在は、すぐに番組に起用されていく。
この辺りの国民の声を聞くところは流石の政治手腕だ。 この現代のカルチャーに戸惑いながらも、テレビに出演し、カリスマ的な演説が人々の心をつかみ、高視聴率を叩き出し、かつての統帥:ドゥーチェは絶大な人気を集めていくのであった。
そして国を再度征服しようとする野望を抱くのであったが。ムッソリーニが現代で権力を握ったらどうなるのか?・・・
 
もうこれはあの作品 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14245090.html のイタリア版ですね。
監督はルカ・ミニエーロ、日本公開作品は初めてのようですが、本国ではヒットメーカーと言うことらしいです。
主演はマッシモ・ポポリツィオ、初めて見るイタリアの俳優さんですね。 昔の動画を見ると、ムッソリーニはもう少しいかつい感じがしますが。
そしてフランク・マターノ、彼も初めて見る俳優さんです。
 
物語は突然現代に現れたムッソリーニのお話です。 どうしてここにいるのか?そう彼は処刑寸前で、縛られた状態で、この世界に移動して来ました。 しかし違和感のある現代世界、空腹と驚きで倒れてしまいますが、お気楽な新聞屋に助けられ、この世界は未来で、ドキュメンタリーを撮っている映像作家と出会います。 そして彼は元の世界ではその後処刑されることを知り、もう一度この国を手中に収める為に活動を開始します。
 
今作は「帰ってきたヒトラー」 のリメイクであり、イタリア版です。構成は大体一緒ですが、ヒトラーに対しては、多少のライバル心があるようです。 そっくりさんだと誰もが思っていますが、やっと気がついたのは、動画を見ていたカナレッティでした。空から落下してきた彼の姿に、もしかしたら本物が何らかの弾みで時間異動してきたことに気がつきます。
しかし、よく考えると彼は自分の間違いに気がつき、同じ失敗はしないよう学習している感じに見えるんですね。 そう考えると、ちょっと怖いことになるのか? 上手く良い方向に独裁体制に導いていくのでは? なんでもみんなの合議制がいいのかは、ともすれば衆愚誠治にもなって行きますからね。
 

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途方にくれ、当時の住居に

 

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カナレッティと出会い

 

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国を回ると

 

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今の不満をみんながぶつけてくる

 

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そして認められ

 

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テレビに進出

 

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