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ウトヤ島、7月22日

2018年作品、エリック・ポッペ監督、インゲボルグ・エネス ソロシュ・サダット ブレーデ・フリスタード アーダ・アイド出演。

北ヨーロッパに位置する北欧の一国で、人生幸福満足度がスイスに次いで2位とされている国、ノルウェー。 社会的に進んだ国で、男女の平等は世界で最も高く、夫婦別姓や同性同士の婚姻なども積極的に取り入れ、女性の徴兵が進んでいる国でもある。
諸外国から見たら、安心して暮らすことができ、高い克服度を抱きながら人生を全うできると思われていたノルウェーで、2011年7月22日衝撃的な事件が起きる。
ノルウェーの首都であるオスロにある政府庁舎で、車に仕掛けられた爆弾が突如として爆発する。 多くの人が突然のことにうろたえパニックに陥り、世間はあっという間に混乱に貶められた。
一方で、オスロから40キロ離れた湖にあるウトヤ島で、カヤ(アンドレア・ベルンツェン)は友人たちと一緒にノルウェー労働党青年部が開催しているサマーキャンプに参加していた。 キャンプには10代から20代の若者たちで賑わい、交流を深めながら政治について学ぶ大切な機会である。
しかし、ここでも平和な時間は突如として切り裂かれる。 楽園のような場所で突然銃声が鳴り響き、人々の叫び声が島中を包む。 一体何が起きているのか、事態を把握できないままカヤは死に物狂いで森の中へ逃げる。
ところが、森の中に逃げ込んで初めて、妹のエミリア(エリー・リアンノン・ミューラー・オズ)の姿がどこにも見当たらないことに気付いてしまう・・・

この事件の記憶は薄いんですね。 2011年ということで、大震災のほうで頭がいっぱいだったからでしょう。
監督はエリック・ポッペ、「おやすみなさいを言いたくて」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13341693.html という衝撃作も撮っていますね。
主演はアンドレア・ベルンツェン、初めて見る女優さんですが、国内の過去作はあるようですね。
妹のエミリア役はエリー・リアンノン・ミューラー・オズボーン、彼女も国内で1作出演作がありますが、海外進出作品は初めてのようです。

物語は、実際に起こったノルウェーの連続テロ事件を追っています。
冒頭での、爆破は政府庁舎でした。 前代未聞の衝撃のテロ、でもこれだけではありませんでした。
別の場所、ウトヤ島は首都オスロから遠く離れたこの島で、サマーキャンプが行われていました。 オスロの惨劇は、しばらく経って彼、彼女達に知らされましたが、どのくらいの規模なのかがわからず、親に連絡を取っています。
カヤは、だらしない妹の妹のエミリアを叱っていますが、なんでもきっちりしている姉に反発して、素直になりませんでした。 そこになにか大きな爆発音のような音が聞えてきます。 程なくそれが銃声だとわかった若者達は建物に逃げ込みます。 しかしそれは止むことはなく、ここも危険だと感じられ、みんな外の森に逃げ込みます。

今作で描かれている、「ノルウェー連続テロ事件」 は同時期の別の場所で起こった多発テロでした。 主犯はアンネシュ・ベーリング・ブレイビクといわれていますが、彼は爆弾のほうで、ウトヤ島の惨殺事件はキリスト教原理主義のメンバーが、警察の制服を着て、殺しまくったということです。
しかし、首相も殺害してこれはある意味国家を乗っ取ろうとしたテロだということらしいんですね。
そしてこの作品はウトヤ島の部分はワンカットで撮影されています。 ドキュメンタリーのような壮絶な作品です。

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妹のテントを探し、彼女を叱るカヤ

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しかしその後銃声が鳴り響き

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斜面に隠れて情勢をうかがうが

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妹の行方がわからない

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いったんは海に逃げようとするが

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海岸の斜面で留まるカヤ

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