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バハールの涙

2018年作品、エヴァ・ユッソン監督、ゴルシフテ・ファラハニ エマニュエル・ベルコ ズュベイデ・ブルト マイア・シャモエヴィ出演。

クルド人の女性で弁護士のバハール(ゴルシフテ・ファラハニ)は、イラククルド人自治区内にある故郷の町で夫と息子と共に幸せに暮らしていたが、ある日、町がIS:イスラミックステートの襲撃を受け、夫を始め男性が皆殺しにされ、息子を戦闘要員として育成するために連れ去られ、自身もISの幹部に性奴隷として売り飛ばされてしまう。
やがて命からがら逃げ出したバハールは息子を必ず取り戻すことを決意、同じ被害に遭った女性を集めて女性だけの戦闘部隊 「太陽の女たち」 を結成、ISとの闘いに身を投じていく。 やがて彼女たちは、「女に殺された者は天国に行けない」 と信じるISの戦闘員たちに恐れられる存在となっていく。
ある日、バハールは片眼の白人女性と出逢う。 彼女はフランス人の女性ジャーナリスト・マチルド(エマニュエル・ベルコ )。 彼女も戦場で夫を亡くし、自身も片眼を失っていた。 また、愛娘を本国に残して、PTSDに苛まれながらも取材を続けていた。 マチルドは早速バハールたちに興味を持ち、命がけで密着取材を行う。 似たような境遇の2人はやがて、固い友情で結ばれていく・・・

これは衝撃的な作品でした。
監督はエヴァ・ユッソン、日本未公開の作品があるようですね。
主演はゴルシフテ・ファラハニ、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15006022.html ではシャンサ役、「パターソン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15111439.html では妻のローラ役をしていました。
そしてエマニュエル・ベルコ、「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14831254.html で主演をしていました。

物語は、ISとの戦いに果敢に参加する女性だけの戦闘部隊のお話です。 その中心にいるのがバハールという女性戦士なんです。 彼女は周りからの信頼も厚く、彼女に対する忠誠心を全員が持っています。 目つきも鋭く、もちろん自ら率先して、戦いに打って出ます。 さらには男性の司令官にも、具体役な積極的な戦術を訴えるほど。
そこに女性ジャーナリストのマチルダがやってきます。 彼女は片方の目を失っている戦場ジャーナリスト、もちろん恐ろしいいつ死んでもおかしくない危険な戦闘地域、恐怖心でいっぱいですが、彼女は夫を失い、子供だけが生きる糧になっています。彼女はそれでもこの女性部隊についていきます。

今作は、実際の事件を元に作られた半分フィクションですが、ISの残酷さ、そして捕虜になった女性たちに対する性暴力は事実、バハール、マチルドはモデルがいるそうです。
戦いのシーンと、バハールの今までの体験が交互に画がかれるんですね。 「女性に殺されたら天国へ行けない」 イスラムではこういわれていますから、イスラム圏内では、一層女性部隊を恐れていると言うことになるそうです。
弱くなったと言われているISですが、完全終結となったとは聞いていませんが。 しかし同じ思想を持った組織がいろんな国にいるということも言われていますし、本当に恐ろしいことですね。

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弁護士だったバハール

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しかしISに捕まり、決死の覚悟で脱出

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そして戦いに身を投じていく

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チルダはそんな彼女たちについていく

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恐れを知らないように見える女性部隊

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