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マイ・サンシャイン

2017年作品、デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督、ハル・ベリー ダニエル・クレイグ ラマー・ジョンソン カーラン・ウォーカー出演。

1992年のロサンゼルスサウスセントラル。 ミリー(ハル・ベリー)は様々な事情で家族と暮らせない子供たち8人と一緒に暮らしていた。
隣人はこの地区では唯一の白人、オビー(ダニエル・クレイグ)。 彼は癇癪もちで、騒がしいと、銃をぶっ放すちょっと怖い一面がある男だった。
しかし、オビーは、毎日にぎやかなミリーの家に文句を言いながらも、そんな家族の日常をそっと見守っていた。
そんなある日、ロサンゼルスに非常事態宣言が出されるほどになる 「ロス暴動」 が起きる。 そして、そのきっかけとなったのが 「ロドニー・キング事件」 だった。
すでにヒスパニックやコリアン、そして黒人たちの確執が深まりつつあった街は、「ロドニー・キング事件」 から危険な街へと一気に変わってしまう。
その中、ミリーはオビーとともに、必死に子供たちを守ろうとするのだったが・・・

ちょっと笑いもあるんですが、基本実際の事件を題材にしたお話です。
監督はデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン、「裸足の季節」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14660495.html から2作目ですね。 前作もなかなか面白い作品でした。

物語は、実際に起こった 「ロドニー・キング事件」 から端を発して、それがロサンゼルス暴動に発展する中でのミリーとその家で同居している少年少女たち、さらには子供達を救おうとする、オビーのお話です。
ミリーは、親と一緒に暮せない事情の子供達を養って、そして学校に行かせています。 その中で真面目で年長のジェシーは、自分より年下の子供達の面倒を見て、ミリーを助けています。 しかしそんな彼の前に、ちょっと破天荒な女の子・ニコールが現れます。 どこから来たのか? 万引きはするは、教師にたてつくは、とにかくやんちゃな女の子でした。 警察に対しても毒づき手がつけられないんですが、そんな彼女をなぜか気にしてしまうんですね。
そしてもう一人、親が逮捕されてしまった少年・ウィリアムもミリーが連れてきます。彼はちょっと危ないんですね。
そして事件がどんどん広がり彼らも巻き込んで行きます。

きっかけとなった “ロドニー・キング事件” は、警官による集団暴行事件、この動画が放送され、今まで押さえつけられていた、有色人種たちがいっせいに蜂起します。 無法状態になり、警官もエキサイトして、ミリーとオビーも拘束されてしまいますが、黒人やヒスパニック系が怒るのも無理もない。 しかし根底にあるのは貧困と、他人を信じる事が出来ない心のすさみだと思います。
多少の笑いもある作品ですが、空しさも大きいお話でした。

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親と住めない子供達とミリー

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年長者が下の者を見る

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ジェシーは特に真面目だった

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しかしある事件から暴動に発展する

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そして二人も拘束されてしまう

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