「グリセリド」
富士山の裾野にある唯(種田梨沙)の家は、焼肉屋を営んでいた。
唯は、脂性の父(藤沼建人)、サラダ油を飲む嗜癖を持ちこっそり自分を虐める陰湿な兄と三人暮らし。
脂にまみれてべとつく自宅が大嫌いで、眺めると爽やかな気分になれる富士山が大好きだった。
脂に対する嫌悪感から、唯はいつしか部屋の中の空気に含まれる油の濃度まで感じ取れるようになり−−。
「橋」
加奈子(渡辺明乃)は田舎で一人暮らしをしている祖母(谷育子)からの連絡を受け、祖母の家に向かって車を走らせた。
車を止め、狭い山道を抜け、橋を渡る。
橋のなかほどで老人を見つけた加奈子は、老人に祖母の知り合いなのか尋ねると老人は頷いた。
一人で暮らす祖母を気にかけてもらうようにお願いし、加奈子が老人を祖母の家に連れていこうとすると、姿勢を正した老人の顔が溶けていた。
さてもう第10話になりますね。
1作目は油がテーマ、油を好んで飲む、そんな父に二人の子供が、兄と唯。 これを聞いただけで、おどろおどろしさが漂ってきますね。
そして2作目は、ちょっとした心霊物ですね。 川流し、水葬の儀式を描いた作品ですね。 日本ではもうそんな葬り方はありませんが、ここではその風習があるんですね。 でもそれにも掟があり、成仏できるかは難しい事、そして祖母にもその順番が。
対象的な2作だと思います。

油に取り付かれた父

子供にも飲まされる

ここでは亡くなると川に流されるが

