勢津ユリ(三津谷葉子)と夫の千紘(斎藤工)は、臨月を迎えた千紘の妹・九美(杉野希妃)の出産に立ち会うため、バリにやってくる。 異国で出産する九美にとって兄と看護師であるユリの存在は心強かったが、心臓に重い病を抱える千紘にとってこの旅は危険を伴うものだった。
彼らは九美の夫・ルーク(トム・メス)とともにバリ観光をするが、カフェで千紘が何気なく発した 「日本に帰りたくない」 という一言をきっかけにユリと千紘の口論が始まる。 看護師であるユリに対する 「人の死に慣れたお前が嫌なんだ」 という千紘の言葉が決定的となり、ユリはその場を立ち去る。
バリの広大なライスフィールドをさまよい、歩き疲れて座り込んだユリの傍らに、先ほどのカフェにいた日本人男性・木村(高嶋宏行)が車を停め、クタへ誘う。 誘いに応じてナイトクラブへ行ったユリは、大音量で鳴り響く音楽や雰囲気に圧倒されるが、次第に開放感を感じ始める。そんなユリに地元ビーチのジゴロ・ワヤン(コーネリオ・サニー)が熱い視線を送るが、ユリはワヤンを避ける。
クラブの通路では、木村が地元の青年・イキ(松崎颯)と激しく絡み合っていた。 その光景に魅入るユリの背後から、ワヤンが強引に彼女の体を奪おうとする。 ユリは必死に抵抗して逃げるが、その心には怯えと共に突き動く欲動の感覚が残る。
翌日、ユリは千紘とのわだかまりを感じながらも、ワヤンと再会する…
“病は気から” そういうこともあるんでしょうか?
監督は杉野希妃、女優としての活動もしていますが、若い映画監督、プロデューサーでもありますね。 監督作品は、「雪女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14819578.html 主演も兼ねていました。
そして三津谷葉子、「愛の渦」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12581731.html では、ぬぎっぴりの良い役でした。
物語は、ユリと千紘が妹の出産の立会いでバリに来るお話です。 しかし千紘は、どうやら病で、あまり激しい動きが出来ないんですね。 心臓の病らしいんですが、本人は先が短いと自覚しています。 日本にいるより、ここにいたほうが環境が良い、そんな感じで少し無理をしてきた千紘、しかしそんな二人がなんとなくうまく行っていないんですね。
そして居心地がいいとここにとどまりたいという千紘に、ユリは仕事があるので帰らなければなりません。 そして千紘が彼女を傷つける言葉を行った事から、ユリは糸が切れた凧のようになって、行きます。
たまたま知り合った現地の日本人木村に連れて行かれたナイトクラブ、そこでワヤンから求められ、そしてだんだんと体を求め合ってしまいます。 SEXが出来ない夫との生活も彼女にとっては苦痛だったのかもしれませんが。 しかしこの不倫が、彼女の女の嵯峨を引き出し、思わぬ影響をしていくんですが。
けだるい感じの作品、私は行ったことがないですが、他作品でもバリは何か開放的で、神がかっているところなんでしょうか? そんなシーンも随所に差し込まれます。
バリに来たふたり
自分の体のことで弱気になっている千紘
しかし彼の何気ない一言が
彼女の気持ちを放してしまう
そして九美は無事子供を生む