anttiorbの映画、映像の世界

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神様のくれた赤ん坊


同棲中の森崎小夜子(桃井かおり)と三浦晋作(渡瀬恒彦)のところに、見知らぬ女(樹木希林)が六歳ぐらいの子供(鈴木伊織)を連れて現われ、晋作の子供だと言って押しつけていった。 女の話では隣りに住んでいた明美という女が坊やを残して駆け落ちし、置手紙に晋作をはじめ五人の男の往所氏名が書いてあった。 新一という坊やの名はあなたから取ったのだろう、と小夜子はむくれている。
窮した晋作は新一を連れて父親捜しの旅に出た。 小夜子も、ふるさとを探すと言って付いてきた。 
最初に名前のあった尾道の田島啓一郎(曽我廼家明蝶)は、市長選挙に立候補中だったが、事情を話すと、田島は十年前にパイプカットしていて、晋作は恐喝で逮捕されてしまう。 結局、秘書(河原崎長一郎)が田島の名をかたっていたことがわかり、養育費として三十万円を貰うが、血液型から父親ではなかった。
別府では第二の男、福田(吉幾三)はおりしも結婚式のまっ最中、小夜子が百万円をふんだくったが、これまたシロ。
天草で母親の生家に立寄った小夜子は母・千代(楠トシエ)が長崎丸山の大野楼にいたことを聞く。 そして、千代は唐津に移ったという。
第三の男は元ライオンズの選手で、今バーテンをしている桑野(小島三児)だが、みじめったらしく逃げ回るばかりだ。
その夜、意地とやせ我慢で関係のなかった二人は、久びさに燃えた。 仲直りした二人は唐津に向かい、そこで、小夜子は子供の頃の風景に、しばし、思い出に耽る。最後の一人は、若松の川筋者、高田五郎。 五郎の家に行くと、親爺の幾松(嵐寛寿郎)が出て 「五郎は死んだ」 とのことで、未亡人のまさ(吉行和子)が、新一を引き取ると言う・・・

樹木希林さん追悼という特集がある中、ちょい役で出演した作品も放送、配信されています。
監督は前田陽一、何本か作品を見ていますが、記事にしたのは初めてです。
そして渡瀬恒彦、最近書いた作品では 「皇帝のいない八月」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15692185.html になりますが、今作はコメディで、松竹らしい作品でした。

物語は、いきなり現れた隠し子? のお話ですね。 同棲している小夜子と、結婚するでもなし、かといって別れるでもなし。 でも小夜子のほうはそろそろけじめをと考えている時に現れた子供でした。
樹木希林さん演じる隣にいた女が、母親が蒸発したんで、係わり合いのありそうで近場の晋作のところに連れてきたんですね。 自分の子ではないと言い張る晋作は、小夜子の手前、父親探しのたびに出ます。
コメディで、当時の役者陣、ちょっと懐かしい松竹系の役者さんがいろいろ登場するのが懐かしい。 おそらく寅さんとの2本だてだったんでしょうね。

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父親探しのたびに出る3人

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しかしなかなか父親に巡り会えない

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小夜子も新一が気になり始める

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そしてふたりもよりを戻す

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そして最後の男の家に行くが

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