サワガニの兄弟・カニーニ(木村文乃)とカニーノ(鈴木梨央)は、大型魚から逃れるため、父親のトトとともに川底でひっそりと暮らしていた。 ある大嵐の日、トトは危険が迫っていたカニーノを助け出す。 しかし、自身は濁流に巻き込まれ、行方不明になってしまう。 父を探すため、カニーニとカニーノは旅に出るのだった。
“サムライエッグ”
野球が好きな少年・シュン(篠原湊大)は、母(尾野真千子)に見守られながら東京・府中市で暮らしていた。 彼は出生時から重い卵アレルギーであり、そのことで悩まされていた。 そんな中、ある日の野球の練習から帰ってきたときに、母がいない中で誤って卵が含まれたアイスクリームを食してしまう。
“透明人間”
古いアパートに暮らす青年(オダギリジョー)。 ワイシャツを着る。 歯を磨く。 そして眼鏡をかけて、家を後にする。 彼は、周囲と何ら変わらない、ごく普通の青年としての毎日を過ごしていた……ひとりで家にいる間は。 外に出れば、自動ドアも、ATMも、誰も彼を認識しない。 彼は透明人間だった。
スタジオポノック製作のアニメのオムニバスということですね。 劇場長編作品、「メアリと魔女の花」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15024039.html の次はこの短編オムニバスでした。
そして百瀬義行、監督作品ははじめて見ます。 多くのアニメ作品参加はクレジットが多いですが。
山下明彦は短編は監督歴がありますが、劇場公開作品は初めてのようですね。
2作目は一番現実的なお話です。 初めは治療シーンから始まります。 何の治療なのかというところですが、何かのアレルギーのようです。 そしてたまごアレルギーとの闘いのお話だということがわかってきます。
これはなかなかそうなってしまわないとわからない苦労ですね。 本人の苦しみが一番ですが、家族も本当に大変ですね。
そして最後は不思議なファンタジー、透明人間という男の苦しみ、憤り、切なさが語られています。 透明人間はただからだが見えないだけでなく、重量もないんでしょうか? どうして消火器を持っているのかが初めは不思議でした。
さて、今後この会社はどんどん長編に進出していくんでしょうか? 会場は子ども連れが多かったですが、内容は結構大人向けなような気がしましたが。
ふたりの兄妹
二人を守っている父
母とシュン
シュンはたまごアレルギー
透明人間の男
孤独な彼