anttiorbの映画、映像の世界

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志乃ちゃんは自分の名前が言えない

2018年作品、湯浅弘章監督、南沙良 蒔田彩珠 萩原利久 小柳まいか出演。

大島志乃(南沙良)は、入学した高校の自己紹介のために必死に練習をしていた。しかし自分の順番が回ってきた時、最初の一言がなかなか発音が出来ずに、話そうとすればするほど言葉が上滑りしてしまい、クラスの笑いものになってしまった。 そんな志乃は、周囲になじむことが出来ず、いつもひとりで行動していた。
ある日のこと、志乃がひとり校舎裏で昼食を食べていると、同じクラスの山田加代(蒔田彩珠)が歌の練習をしに来た。 志乃は思わず彼女の歌を笑ってしまう。 加代の邪魔をしたのではと詫びようとするも言葉が出ない。
しかし、必死にわびようとする志乃を見て、加代は喋れないなら紙に書けばいいと、志乃に紙とペンを渡した。 面白いことを書いたら、紙とペンをあげるという加代に、志乃は茶目っ気のある言葉を書いた。
この出会いをきっかけに、ふたりは仲良くなっていく。 志乃は歌を歌うときは吃音にはならない、それだけではなく素直で綺麗な声で、上手かった。 志乃の歌声を聴いた加代は、志乃をバンドに誘い 「しのかよ」 を結成しようと言う。
加代がギターを、志乃がヴォーカルを担当し、文化祭への出演を目標にした猛特訓が始まった。
夏休みを利用して、遠出をするふたり。 ここなら知っている人は来ないという橋の上で、二人は毎日練習をする。 そしてもうちょっと人の多いところで歌ってみようと言う加代の提案で、ある時、駅前で志乃の美声を初披露をしていた日のことだった。
新学期での自己紹介で、志乃を馬鹿にした同じクラスの菊地強(萩原利久)に見られてしまい、志乃は加代を置き去りにして逃げるように家に帰ってしまうのだった・・・

これはなかなかの秀作でした。
監督は湯浅弘章、劇場用映画でのデビュー作になります。 撮影参加では、「聖白百合騎士団」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15573755.html があります。
主演は南沙良、もう1本出演作がありますが、そちらは見逃してしまいました。
そして加代ちゃん役で蒔田彩珠、「猫は抱くもの」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15580849.html が最新の出演作です。

物語は強烈な吃音の志乃の物語です。 彼女は吃音のため、最初にする高校の自己紹介に強いプレッシャーがかかっていました。 一人でそらんじているときは何の問題もないんですが、人に対しては言葉が出なくなってしまいます。 そして一番苦手なのが母音なんですね。
“大島=おおしま” が一番出づらい、だからとっさに “志乃大島” と言ってしまうんですが、それを茶化したのが菊池でした。 この少年も問題が別な意味であるんですが。
チャンスを逃した志乃は、クラスで気配を隠し、ひっそりと生きていこうとしますが、もう一人群れないで一人で行動をする存在が加代でした。 しかし彼女は目標があった。 彼女がミュージシャンになりたかったんですね、夢がありました。 しかし彼女は致命的な欠点が。
そんな二人が、なぜか補え合えることがわかり、二人で女性二人のバンドを結成していきます。 だんだんと志乃は加代の前だとスムーズに言葉が出てくるようになります。 しかしそこに菊池が。
この作品はやっぱりラストの文化祭がハイライトですね。
逃げてばかりではいけない、どこかで乗り越えなきゃいけないときがある。 そんな青春作品でした。

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大島志乃は吃音で一人でいた

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山田加代も一人でいた

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そんなふたりがバンドを組む

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そして路上ライブをする

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しかしこの男に見つかってしまう

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