anttiorbの映画、映像の世界

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楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家


散らかり放題の家の中、ひとり野菜を切っている蓮司(西島秀俊)、大きな器に入れ、それを2階に持って行き部屋に入る。 何かを飼っているのだろうか?
自分に好意を寄せてくれる大学時代の後輩・羽奈子(しらたひさこ)に、妻・留以子(緒川たまき)の様子がおかしいことを打ち明けた蓮司は、それが自分の妄想かどうか確かめて貰う為、彼女を伴って帰宅する。 そこで羽奈子が見たものは。
一方、猜疑心の強い蓮司に精神的に追い詰められていた留以子は、従弟の俳優をやっている直人(内田朝陽)に連絡を入れる。 久しぶりに連絡をもらった直人にとって、美人の留以子は憧れの存在だった。 相談があるという電話に、何か心配事を感じた直人は、すぐに彼女の自宅に向かう。
そして、蓮司に疑われていることを話し、1時間おきに自宅に確認の電話がかかってくる、そして身に覚えのないことを言われると彼女は言うのだった。
何とか助けたいと思った直人だったが、彼女を優しく抱きしめているときに蓮司が帰って来てしまう。
そして彼女は2階の部屋に入ったきり出てこなくなってしまうのだった…

監督は黒沢清、ホラー界の大御所の登場ですね。 「散歩する侵略者」 「予兆~」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%BB%B6%CA%E2%A4%B9%A4%EB%BF%AF%CE%AC%BC%D4 が最新作ですね。
主演は西嶋秀俊、「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15226664.html が近作です。
そして緒川たまき、「進撃の巨人ATTACK ON TITANエンド オブ ザ ワールド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13476294.html が近作となります。

物語は、異常に猜疑心の強い夫から逃れるために部屋に閉じこもり、変身してしまう女性のお話に一見思えるんですが、実はそれだけではないんですね。
夫側からのパートと、妻側のパートに分かれているこの作品、並行しているようで、微妙に展開が違うんですね。 どちらが本当なのか?
また人間像も、ただ夫が粘着質なのかと思いがちですが、妻の方も、外に出るのを嫌う閉じこもりがちの性格な側面があるんですね。 このあたりも、お互いの感覚で2通りの画き方がなされています。
黒沢監督らしさが良く出ているちょっと前の作品でした。

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妻を気遣う夫のようだが

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妻は従兄弟に助けを求め

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一人閉じこもる夫

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そして部屋にいるのは妻?

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