anttiorbの映画、映像の世界

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壁の中の男

2015年作品、エフゲニー・ルーマン監督、タマル・アルカン、 トム・アントポルスキー、 シュロミ・アブラハム出演。

シル(タマル・アルカン)はひとりでアパートにいた。 しかしせわしくノックの音で起こされる。 隣人が何やら怒っている。 そこにいたのは飼い犬だったが、出しっぱなしになっていて糞をしたという事だった。 夫が世話をしているはずなのに、そう思ったが、とりあえず隣人に詫び犬を部屋に入れる。
夫の姿が見当たらない、犬を散歩に連れて行ったのか?
夫・ラミ(ジラッド・カーナ)はどこを探してもいなかった。 しばらく待っても帰ってこないし、だんだん外は暗くなっていく。 今日は友人を招いて食事をする予定だったが、夫の居所がわからず不安げなシルの表情を見て友人も帰ってしまう。
さらに心配して彼女の両親も駆けつけてくる。 しかし全く手がかりがつかめずにいるシルだった。
そしてとうとう2人の警察官がやってくる。 しかし、警察官はなにか不信がっている。二人の間に何かあったのではないか? そして夫がいなくなったのに、食事の用意がされている。 彼女は必死に説明をするが、DVを受けていたのではないかとも言われてしまう。
実は夫は前の彼女との間でトラブルがあり、暴力を受け通報された前歴があったのだった。
しかし彼女との間にはそんなことは無いと訴えるシル。 そして何一つ手がかりがない中、彼女のことを心配して駆けつける知り合いが、どんどんやってくるのだったが…

なかなか変わったシチュエーションのイスラエル作品でしたね。
監督はエフゲニー・ルーマン、もう1本作品があるようですが、日本では劇場公開はないようです。
シル役でタマル・アルカン、彼女の出演作はこれだけのようです。

物語は、いきなり失踪した夫のことでうろたえるシルの物語ですね。 発覚は隣人から犬が部屋に入れず粗相をしてしまったことからでした。 夫が世話をしていると思っていた彼女、しかし、いつまでたっても夫は帰ってきません。
そして友人、家族、そして警察もやってきます。 しかし誰一人手がかりがないという中、だんだん訪ねて来る人間と、彼女との関係、そして夫との関係、さらに頑なにこの部屋から出ようとしないシル、何か違和感と、ぎこちなさが見えてくるんですね。
邦画で 「壁男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14173121.html という作品があり、あれは不思議なSF作品ですが、ちょっとそれとは違う感じ、でも、ある人物は、夫はどこからか見ているんでは? としつこく言ったりもするんですね。
ワンシチュエーションで、様々な登場人物が出入りする作品、一種舞台劇のようですが、そういう見方をすれば面白いかもしれませんね。

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夫がいなくなってしまう

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いつまでたっても帰ってこない

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いろんな人が来るが

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夫はどこに行ったのか?

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そして突然

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