2000年、夏。 林間学校に参加した祐介（遠藤雄弥）、岬（鈴木杏）、俊也（YŪKI）、秀隆（清水京太郎）は、森の中に何かの衝撃が起こるのを見てそこに駆けつける。 そこには球状の小さなロボットらしき物体があった。
「祐介に会いに来た」 と言う小型ロボット・テトラ（声：林原めぐみ）を発見した4人は、祐介の部屋の押入でこっそりと飼うことにする。 祐介たちが集めて来る金属片でカラダを改造したテトラは、歩けるようになり、もっと情報を得たいと要求してくる。 そこで、岬が知っているタイムマシンノ研究をしている天才物理化学者にして、大分変わり者の町の電気屋・神崎（香取慎吾）の家に忍び込むことを計画するのだった。
神崎の行動パターンを調べ、外出している時間に忍び込んだ4人だったが、思いのほか早く帰って来た神崎に見つかるが、彼はテトラを見て驚くとともに、興味を示し、パソコンを使わせてくれ、インターネットを通じて知識を増やしていった。
ところでその頃、地球上空10万キロに巨大宇宙船団が接近、また太平洋沖200海里には1辺が6キロもある巨大な三角錐が出現していた。 それは、惑星改造を目論み、地球の海水を奪いにやってきた異星人・ボイド人のものだった。
そして、彼らは自分たちの計画に邪魔になる時代に相応しくないオーバーテクノロジーであるテトラを 探していたのだった。
岬の従姉・範子（酒井美紀）を見つけたボイド人はまず彼女に成りすまし、地球人の姿で言葉を覚えるため、1日中電気屋の前に立ってテレビを見続ける。 不審に思った電気屋の主人、歩き方もぎこちないボイド人は明け方に電気店を後にして、オーバーテクノロジーを見つけに行くのだった。
一方、範子は神崎と実は顔なじみだったが、彼は一度熱中し始めると何も見えなくなってしまう癖があった、しかしそのちょっとした隙に、範子はボイド人に拉致されてしまう。
そしてとうとうテトラと接触している祐介たちにたどり着いたボイド人だったが、テトラは祐介たちの前から姿を消した後だった。 ボイド人の一瞬隙をついて、液体窒素で凍らせ捕獲に成功する祐介たちだったが、酒を飲ませて、フレンドリーにしようとした神崎の計画を逆手に取り、岬を人質に取ってしまうボイド人。
そこにテトラが巨大なスーツを作って現れたのだった…
今から17年前の作品なんですね。 私の中ではこれは名作で、今見ても泣けるんですよね。
監督は山崎貴、もういまはVFX系の日本の第一人者の監督、近作はもちろん 「DESTINY 鎌倉ものがたり」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15278897.html ですね。
主演は遠藤雄弥、近作は 「彼岸島 デラックス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14501994.html に出演していました。
そして当時12歳の鈴木杏、近作は 「さよなら渓谷」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11404358.html が実写版です。
“ジュブナイル” とは少年少女を意味し、そのものずばりの題名になっていますね。青春期にはちょっと早い年ごろ、恋もあまりに淡く、手をつなぐのが精いっぱいそんな時ですね。
物語は、ある日突然現れた球体の小さなロボットのお話です。 なぜか祐介のことを知っているロボットはテトラというんですね。 声を当てているのは林原めぐみ、はじめはペットのように押し入れに隠しているんですが、4人はテトラ見たさに毎日祐介の家に集まってきます。 そこで結構な岬争奪戦が展開するのが、なんかいいんですよね（＾＾）
岬は祐介のことが好きで、祐介も岬のことが好き、でも俊也がことごとく邪魔をするんですね。 嫉妬なんでしょうが、ちょっとしたリーダー的な存在なんで祐介は基本逆らいません。
しかしボイド人が出てきて、物語は急展開を見せて行きますが、テトラは実は大きな使命を持ってやってきたことがだんだんわかってきます。
テトラは神崎も知っていました。 いったいなぜ？ そして戦いになっていくんですが、そこから第2章が始まって行き、未来の展開になっていくところは、本当に青春ＳＦ作品だなあと感じさせてくれますね。
実はこの作品、20年後に完全版を作ろうと、当時山崎監督は言っていました。 そうなるとあと３年後ですか！本当に作ってくれないかなあ。
追伸
意外に質素に展示されていましたが、音声に反応してめぐみさんの声でしゃべっていました。 懐かしい思い出ですね。
テトラを見つけた森
神埼も協力
ボイド人が範子に化け
岬がつかまる
一方テトラはある改造をしていた
