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ルパン三世(テレビ版) さらば愛しきルパンよ

1980年作品、照樹務(宮崎駿)脚本・監督、声の出演:山田康雄、小林清、井上真樹夫増山江威子、納谷吾朗、島本須美、大宮悌二。

1981年の東京。 謎のロボットが突如上空に現れ、宝石店を襲撃する。 去り際にロボットが残したのは、ルパンの犯行声明カードであった。
ロボットの正体は、国防軍(現実世界での自衛隊に相当する組織)の依頼で永田重工で開発され輸送中に何者かによって強奪されていた装甲ロボット兵 「ラムダ」だった。 テレビ局にルパンのメッセージビデオが届くに至り、日本政府は非常事態宣言を発令し、ラムダの破壊を決定。
ちょうどそのころ、日本に帰国した銭形警部は 「ルパンがこんなことをするはずがない、あれは偽者だ」 と主張するが、警視総監は聞く耳を持たず、街中には出動した国防軍の操る戦車部隊が展開される。
そして再び出現したラムダに対し国防軍は、市民の被害を全く省みない攻撃を展開し、戦車隊の発砲で街は大パニックに陥る。 だがその混乱の中、銭形はラムダが逃げ遅れた人々をかばう姿を見た。 追跡の末、銭形はルパンのアジトを突き止めるが、ルパン一味に捕らわれてしまう。
拘束された銭形の前に、ラムダを操縦していた娘が姿を見せる。 彼女はロボット科学者・小山田博士の娘である小山田真希。 永田重工の資金援助で装甲ロボット 兵を開発した小山田博士は、その危険性を感じて開発を中止しようとしたが、研究データ全てを永田重工に奪われて、失意の内に亡くなっていた。
真希は父の遺志を継ごうとするも、軍事機密の壁に阻まれて明かす事が出来ず、そんな所をルパン一味に唆されてロボットを操り、犯罪を行うことでロボット兵の危険性を世間に訴えようとしていたのだった。
銭形の前に現れたルパンだったが、すぐに偽者と見抜かれた。 ロボット兵の危険性を訴えるどころか、むしろロボット兵を量産し儲けようと企む永田重工の手の者だった。 一連の騒ぎでロボット兵の有効性は十分にデモンストレーションでき、国防会議による量産型ロボット兵の大量発注も決まったとほくそ笑む偽ルパン一味は、用済みになった真希を縛り上げてラムダに乗せ、自衛隊に撃墜させて証拠隠滅を図ろうとする。
しかしアジトが爆破され、ラムダが飛び立った時、脱出した銭形がラムダに飛び乗った。 変装を取った顔を見て真希は驚く。 なんと銭形に変装していたのは本物のルパンだったのだ。
ルパンは、偽ルパン一味およびその黒幕である永田重工社長と決着をつけるべく、真希の操縦するラムダと共に、川越にある本社工場へ向かうのだった・・・

これは本当に名作ですね。 宮崎作品のエッセンスがいっぱい詰まっているだけでなく、前年公開された 「カリオストロの城」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/4244996.html https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14706499.html でクラリスを演じた島本須美が参加、さらには 「天空の城 ラピュタ」 で本格的に描かれるロボット・ラムダが、先んじて登場していますね。
物語は、ロボット兵器を作ったことの警鐘を鳴らそうとした小山田真希を利用する巨大企業のお話ですね。 真希に巧みに近づいたルパンたちの口車に乗せられ、ラムダを操縦する真希ですが、正義のためではなく、これが最強兵器のPRに使われていたことがだんだんあからさまになっていきます。
とうとう国は自衛隊の出動、ロボットを破壊するために手段を選ばなくなった時、真希はやっと取り返しがつかないことに加担していたことに気づくんですね。
そこに現れた銭形警部、しかし何か鋭く、ちょっと軽い性格、そうルパンの変装なんですね。
今作は、セカンドシリーズの最終回、ちょっとブラックな噂も出た衝撃作、今までのルパンが全部偽者だったというまことしやかな話まで生まれた作品でもありました。

考えてみると、第1シーズンが後の「カリオストロの城」 のいろんな部分に使われ、この最終回が、「風の谷のナウシカ」 「天空の城ラピュタ」につながっていった気がします。
宮崎作品の分岐点になった、カリ城とこの2作品、名作はいつまでも輝いています。

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宝石店を襲うラムダ

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真希はそんなものに興味がなくルパンに渡す

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帰国した銭形は、ルパンではないと主張する

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街中に現れたラムダ

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そして自衛隊が出動

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攻撃を止めようとする銭形だったが