anttiorbの映画、映像の世界

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タオの月

1997年作品、雨宮慶太監督、永島敏行 阿部寛 吉野紗香 森山祐子出演。

時は、戦国の乱世。 ここ浅見忠興(谷啓)の屋敷では、忠興を前にして、若侍の疾風(阿部寛)が野伏から手に入れたという刀剣のためし切りをしようとしていた。
そこに修験者・酔狂(永島敏行)が訪ねてきた。
ただならぬ事が、この国に迫っていることを察知し、人里におりてきたのだ。 疾風は、忠興の指示で庭石に切りつけた。 何と庭石は、いとも簡単に真っ二つになった。 さらにおどろくことに刃こぼれをおこしたこの刀は、見る間に元の真新しい刀に戻ってしまった。
忠興は、疾風と酔狂に刀のなぞを確かめるように命じるのであった。 疾風は一人で行くと言い張るが、酔狂はそうはさせず出し抜くことはできなかった。 二人は、その野伏たちが根城にしている宝剣山に向かった。 二人は、宝剣山への道でれんげという男勝りの少女と出会うのだった。
そんな時、荒寺で暖をとらながら酔狂は、昔、自分と戦うはずであった敵、角行(榎木孝明)が刀のなぞに深くかかわっていることに、思いを深くする。
一方、宝剣山に近い森の小屋で寝入っていたれんげは、外から差し込むまばゆい光に跳ね起きた。 その光と共に空からあらわれたのは異形の三人(森山祐子=3役)。
見るとひとつの小箱をめぐって二人が争い始めた。 仲裁に入ったもう一人が切られ、一人が小箱を奪い、その後をもう一人が追っていった。
その一部始終をみていたれんげは、残され倒れていた異形のものに近づいた。その異形のものは、口をきかずにれんげの心に邪悪な怪しのもの=マカラガを遥か遠い国より追ってきたと語った。 異形のものは、れんげに仲間の一人に渡してほしいと、手のひらほどの不思議なもの=タオ(音叉)を彼女にゆだなて、絶命した。 彼女は光の粒子となって立ち上っていく。
れんげはそのタオを指で触れるようにはじいた。 と、それは耳をつんざくような音を発し、振動し始めた。 れんげの小屋近くを通り掛かった野伏たちの刀が共鳴し、突然、木に突き刺さった。 おそるおそる野伏たちがその刀に近づいた。 その時、野伏たちは、隠れているれんげに気づいた。
れんげを襲おうとする野伏たちの前に、宝剣山に向かっていた酔狂と疾風が現れた。 酔狂は、術によって野伏たちを追い払い、野伏の宝剣を手に入れた。
この地域一帯を荒らし続けている野伏の頭領。 角行の屋敷では、不思議な白い玉を前にした角行が、この玉を包んでいた隕鉄でつくられたどんな武器にも敗れはしない宝剣をてにし、天下を我が物にしようと野望をたぎらせていたのだった…

雨宮監督が再び映画作りに挑戦した作品ですね。 今回は時代劇にSFを取り入れた意欲作です。
主演は永島敏行、映画出演の近作は 「海難1890」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13711904.html そして阿部寛、あの人気シリーズがいよいよ公開ですが、今のところの近作は 「恋妻家宮本」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14714319.html となりますか。 もちろんあの3人も登場しますが、森山祐子以外は今作ではチョイ役な感じですね。森山祐子は3役をこなしています。
そしてれんげ役で、まだ幼い吉野紗香が出演しています。 記事にした作品は 「集団殺人クラブ 最後の殺戮」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13314683.html になっちゃいます。

物語は戦国の世、浅見忠興はある刀の噂を聞き、それを一振り手に入れることに成功しました。 その刀は不思議な動きをし、これさえあれば最高の軍ができると考え、疾風にそれを調べに行かせるんですが、そこに現れた修験者のような酔狂という坊さん。 しかし彼は元は節で、世捨て人となり日頃は山で暮らしているんですね。 彼も強引に同行を願い出ます。 もちろんある考え、目的があるんですが。
一方、宇宙からこの星にある宇宙船が降り立ちます。 そこから3体のエイリアンが出て来るんですが、いきなり争いはじめるんですね。
不思議な刀と、エイリアンと何の関係があるのか? 結構当時としてはVFXを駆使した作品となっていますし、大物俳優を使った意欲作でした。
しかしやはり 「ゼイラム」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15295168.html のイメージが強く、これはあまり評判はイマイチだった気がしますね。
今これを単独で見るとなかなか面白いんですがね。

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空から現れた異形な者

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そして謎の刀を探しに行く酔狂

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