anttiorbの映画、映像の世界

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クローズ・デイ

2013年作品、オレグ・アサドゥリン監督、マリヤ・ピロゴヴァ、パヴェル・プリルチニー出演。

小学校のスクールバスが、時折青く光るその黒い雲に遭遇する。そこから抜け出したバスは、対向車と接触しかけ、なんとか避けた瞬間、再び黒い雲と接触、窓ガラスは割れ、事故で横転し、橋から落ちそうになったバスはかろうじて停止する。
しかし、ダーシャだけが投げ出され橋の下の川に落下してしまった。 川に投げ出された彼女は、水中で謎の男からから 「闇の脅威が増している。 お前が阻止する日が必ず来る」 と言われ、不思議なペンダントを手渡される。 水面に顔を出したダーシャは自力で岸まで泳いで行き九死に一生を得た。
それから現在、大学生になったダーシャ(マリヤ・ピロゴヴァ)は、講義を受けながら、本を盾にPCで車の教習の時間を確認していた。 しかし、教習中、教官の指示でどんどん加速、対向車線を走 行してしまいトラックと衝突してしまうが、それは夢でダーシャは公園の車の乗り物に乗っていた。
アナースタに事故のことを話しますが、教習自体が無かったと言われてしまう。
あれは何だったのかというダーシャに 「不吉なお告げよ。 何か無くなった物は?」とアナースタは聞き、ダーシャはペンダントが無くなっていることに気づくのだった。
ダーシャは外でペンダントを探していると 「探し物はこれか?」 と男性がペンダントを示してくる。ペンダントを返すよう言うダーシャに、男性は 「これがなんだかわかるか?」 と聞いてくる。
モチーフは全知の目で知恵と権力の象徴、人間が欲してやまないものだと言う男性は、ペンダントをダーシャに返し、ダーシャがモチーフを握った瞬間、奇妙な感覚に襲われる。
ダーシャはペンダントを離し 「今のは?」 と男性に聞くと、男性は 「普通の人間には見えないものが見える。 君は我々の仲間だ。 歓迎する」 となぞめいたことをいうのだった。 
ダーシャは戸惑い、周囲を確認、しかしもう男性はいなくなっていた。
彼女はある世界の住人から選ばれたのだった…

監督はオレグ・アサドゥリン、ロシアの監督ですが、日本公開はまだないようですね。
主演はマリヤ・ピロゴヴァ、テレビシリーズがあるようですが、彼女も始めて見る女優さんです。まあ、ロシア作品が日本で公開される機会はまだまだ少ないんで、仕方がないですが。

物語は、臨死体験に近いような経験をしたダーシャが、少しの時を経て、覚醒していく物語ですね。 正確に言うと臨死体験ではなく、死にそうな体験なのかもしれませんが、大事故に遭ったバスから投げ出されたのが彼女一人、仕組まれたとも言えますし、そんな強い運命の彼女が選ばれたのかもしれません。
空間と時間を自在に操る謎の数人の男女、そして痕跡を匂いから判断する人間もいますが、ちょっと気持ちの悪いやり方ですね(^^)
しかし この数人のグループはある邪悪な存在と戦っているという事でした。 そしてそういう存在を見つけると、その者たちの世界に送り返してしまうという作業をしているんですね。
これはロシア作品なんですが、多少の荒削りさがあるものの、もう普通のSF作品といっても良いくらいの遜色のなさを感じます。 結構なコストがかけられる時代になったという印象を受けるロシア映画界を感じ取れる作品でした。

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少女の時に不思議な体験をしたダーシャ

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大学生となり、不思議な接触を受ける

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邪悪な存在を追放する

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そんな手伝いをするダーシャ

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そして恋も

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